手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
晴れ晴れと
練習過程から、本番、そして打ち上げまで
もうすっごい楽しくて、充実した公演でした。
たくさんの拍手や、読むのが大変なくらいの分厚いアンケートの束にも
心から感動しました。
(家族を連れて観に来てくれて差し入れまでくれたリョンア、
はるばる京都からヒマワリの花束片手に観に来てくれたキミエさん、
めちゃくちゃ嬉しかったです。改めてお礼しますね☆)
一夜明けて思うこと。
私の先輩、すごい。
ヒャンスッさんというんですけど、演奏者としての実力もさることながら、
人を集める人徳、企画力、忍耐力、そして度胸、どれをとっても一流の方です。
そのすごさは既に皆の認めるところなんですが、
今回一緒にやらせていただいて本当に思いました。
先輩はいつも人前で私を褒めてくれるんやけども、
そのたびに、心底、恐縮してしまう。
学ぶところばかり、お世話になりっぱなしの方なのです。本当に。
先輩の周りに集まる人たちもハートの熱い誠実な人たちばかりで。
今回一緒にやらせてもらえたことが、改めてすごく光栄やなぁと思いました。
今後もお手伝いします☆必ず。
・・
少し、コンサートの話を。
先輩のオカリナ演奏「アリラン」は当然のごとく美しかったし、
マジック歴14年の佐々木夫妻の息の合ったショーはとにかく楽しかった。
語り部・木村さんのお話「ニャーゴ」は美しい声と豊かな表現力でお客さんを魅了したし、
引き続き木村さんが出演したお話「りんごのおくりもの」は、
私も楽士としてバックミュージックの演奏を担当させてもらい、本当に楽しく、
感動的な演目になったと思う。
トリを飾ったのはサムルノリ。
自分的に、オミジャとしての過去最高の演奏ができたのではと。
「りんごのおくりもの」は朝鮮半島に伝わる昔話で、
語り部の木村さんがお話する声に合わせて、楽士たちが音を鳴らした。
馬が駆け抜けるシーンでは打楽器をリズミカルに打ち鳴らし、
りんごの露が喉を通るシーンでは大きな鈴を小刻みに響かせて緊張感を出す、というふうに。
私は、笛の音が鳴るピアニカと、大きな鈴と、チンを演奏。
裏方的な役割でありながら、一瞬のズレも許されない緊張感があって、
私はこの演目がすごく好きやった。
たくさんの楽器を鳴らせたのも嬉しかったし。
サムルノリのときのケンガリを合わせると、今回のコンサートでは
合計4種類の楽器を演奏したことになる。
これはたぶん、吹奏楽部時代に鍛えられた成果やと思うんやけど、
私は楽器を鳴らすとき、あまり緊張しない。
緊張よりも、集中。
というのも、私が高校時代所属していた吹奏楽部は
県大会で優勝するような学内の名物クラブで、めちゃくちゃ厳しかった。
ミスなんて絶対に許されない。
というか、正確に演奏するなんてことは当たり前のことで、
それ以上に、曲想をつかみ、いかに豊かに表現できるかが求められていた。
たぶん、この経験からやと思う。
自分の技術レベルがどうであれ、
本番ではあらゆる雑念を消し去って音の世界に入り込む。
とにかく集中してそのとき必要な音を全力で奏でる。
今回、演奏を重ねるごとにこの感覚を思い出していったのが、すごく大きかったと思う。
いざというときの集中力、楽器への信頼、素直な表現。
演奏が終わった後、サムルノリ初心者やと言ったら、
「猛特訓したんやね??」とか言われたけど、正直、そんな猛練習はしていない。
ただ、なんというか、初心者という言い方は少し間違ってたかもしれないと後になってから思った。
むしろ超ストイックな集団の中でやってました、とまでは言わないにしても(笑)、
楽器の演奏は初心者じゃなかったから。
昨日、演奏をすべて終えてから振り返ってみて、しみじみと、
鬼の体育会系クラブ・吹奏楽部に所属していたことを
良かったなぁと思った。笑
もしもあの頃の演奏経験が無かったのなら、今回こんな短期間で
まともな演奏はできてなかったと思う。
いやぁ人生、何がどこでいかされるかわからない。本当に。
そういう意味でいくと、正真正銘の初心者であるファンボは
本当にすごいし、彼はプッ奏者としての素質を十分に持った人やと思う。
とにかく、スマイルコンサートpartⅡ、出演者ながら
心温まる素晴らしいコンサートでした。(自画自賛?笑)
いや、私の力なんてホントにたかが知れてるけど、
みんながみんなを尊重し合って、思い合って実現した素敵な時間やったと思います。
終演後、「忘れかけてた何かを思い出しました」とか、「涙が出ました」とか
わざわざ言いに来てくれた人もいて・・・。
あんなにすがすがしい気持ちになれたのは本当に久しぶりのことで、
言葉にならない感動がありました。
はぁ・・良かった☆
最後に、ヤンラン、ファンボ、そしてヒャンスギおんに、
一緒にやれて本当に本当に良かったです!!
またきっとやりたいです。
・・
楽器に戻ってこれて、本当に良かった☆
こんな気分!
奏でること
宝塚市内の保育所の納涼祭りに呼ばれたのだ。
たくさんの園児と保護者たちを前にしての演奏。
一か所重篤なミスをしてしまったりと、なかなか大変な感じやったけど、
初舞台、何とか終えられて良かった。
来週末はまた別の保育所での公演だ。
思えば、小学生のころから楽器の演奏で舞台に上がるという経験をしてきた。
ピアノの発表会、吹奏楽部のコンクール、演奏会・・・
初めてピアノの発表会に出たのが、たしか8つくらいのときやから、
それから18歳までの10年間、何らかの舞台に出てきた。
その後、楽器から少し遠ざかり・・・
途中、一度、パンソリで舞台に上がったことがあるものの、
ほぼ10年越しに再び舞台に帰ってきたということになる。
私は、舞台人というよりは、裏方的な人間だと思う。
実際、舞台に上がっているときよりも、薄暗い舞台袖で出番を待っているときが
一番好きやったりするし。
袖から観る舞台は、キラキラしていて綺麗やし、
そっと観客席の反応を観てみるのもおもしろい。
でもそんなこと言いつつ、いざ舞台に立ってみたら、
やっぱり楽器を奏でられることは喜びで、それ以外の何物でもないなと思った。
うん・・・
そうそう、それと、昨日から、サムルノリと合わせて、
ヘグムという楽器を習い始めた。
ヘグムは朝鮮半島に伝わる弦楽器の一つで、
韓国の宮中儀式音楽から平民音楽まであらゆるシーンで演奏される楽器。
最近では、韓国ドラマの主題歌で使われたり、フュージョン音楽でも
音程がすべて出せることから、韓国ではちょっとしたブームになっているらしい。
実は昔からヘグムとその改良楽器であるソヘグムは私の憧れで。
きっかけは、小学校の楽器室でソヘグムを見つけたこと。
手に取り、先生にやりたいと申し出たら、
「この学校では教えられる人がいないんだよ」と言われ、
その瞬間、ものすごく落胆したのを覚えている。
それからというもの、同じ年頃の女の子がソヘグムを弾いているのを観るたびに
本当に羨ましかった。
中学校に入り、クラリネットを吹き出してからも、
やっぱりソヘグムいいなと、しつこく思い続けてもいた。
それがこのたび、お世話になっている先輩のスタジオで
ヘグム講座が開講されることになり、念願叶って学べることになったのだ。
教えてくれるミヒャン先生は、ソヘグムをずっとやってこられた方で
(もちろんヘグムも上手)、私は何度か演奏を聴く機会があったんやけど、
情感あふれる音色を奏でられる素晴らしい演奏家だ。
そんな方に教わることができて本当に光栄やし、
そんな機会を与えてくれた先輩に感謝してもしきれないなと思う。
(いやもう、私の先輩、ホントすごい人なんですよ!)
昨日から始まったヘグム講座。
楽器は家で練習できるよう、持ち帰ることができて、
だから昨日、帰ってきてから早速練習した。
今朝も目が覚めて、まっさきに思ったのが、
(ヘグム!!!)だった。
そしてすぐさま起きだして練習。
今も夢中でやっている。
初めて触るヘグムは難しくて、でも、おもしろい。
私、楽器を奏でてるときと、あと、何かを書いているときが
最高に幸せかもしれない。
しかも今は楽器の話やから余計に楽しくて、いつまで書いても話が尽きない。
はぁ・・・楽しい。
でも、そろそろこの辺で。(ちょっと落ち着こう・・笑)
今日は17日のスマイルコンサートのリハーサル。
頑張ろう。
ヘグム(奚琴)!!
祈りと解放と
昨日、先輩のスタジオ、コッシでサムルノリの練習があった。
(サムルノリについては5/6のブログを参照。)
最初から最後まで、通しで何度か練習。
私と同じく素人であるファンボが相当に上達していて驚いた。
先輩の情熱的なチャンゴと、ヤンランの軽快なケンガリに
ファンボのしっかりしたプッが相まって、心が沸き立つかなりイイ感じに。
私ももっと頑張らないとなぁ。
・・
私が演奏する楽器・チンは、年季の入った大きな青銅製の楽器。
すごく立派な楽器やと思う。
お寺の鐘とよく似た音がする。
今、気になってちょっと調べてみたら、
お寺の鐘というのは、もともと、法要や仏事の予鈴として鳴らし、
朝夕の時報として用いられたものらしい。
(除夜の鐘とかもそうやんね。)
そしてそれだけでなく、その響きを聴く者は一切の苦から逃れ、
悟りに至る功徳があるともされているらしい。
もともとサムルノリが豊作を祈願する音楽・プンムルノリを起源としていることと、
この、お寺の鐘の持つ意味とを合わせて考えてみると、
チンという楽器はすごく神秘的な楽器やなぁと感じる。
天に豊作を祈願してプンムルノリ(サムルノリ)を鳴らすとき、
チンはその鐘の音で、天に祈りを捧げると同時に、
それを聴く農民たちの心の苦しみの解放をもたらす役割も担っていたのかなと。
なんだか感慨深い。
いや、なんかね、実際、チンを鳴らしてて私、
すごく心が安らぐんですね。
自分が鳴らしてるんやけど、毎度その音色にホッとするというか。
そして敬意を持ってこの楽器を扱わないといけないなぁって、そんな気持ちにもなる。
どっしりしてて、包容力があるんです。
鳴らす前に毎回、「よろしくお願いします」って頭を下げたくなるような。笑
でもホント、そんな感じ。
・・
そんなサムルノリの演奏が聴けるコンサートのご案内です。
ワンコイン、500円で楽しめるコンサート、その名もスマイルコンサート!
マジックショーや語り部さんによるお話もあります。
以下、詳細。
公演は2回あります。
場所は宝塚駅からバスで10分ほどのところです(バスの本数は多いです)。
行きたい!という方、私に直接ご連絡いただいても結構です。
私の友人・知人のみなさん、その大半が大阪・京都に住んでいるのは
私も百も承知です。
が、是非お越しください。笑
スマイルコンサート partⅡ
コッシでのスマイルコンサート・パートⅡ!!
今回は韓国の音楽やお話、マジックショーを通してみんなで
素敵な時間を過ごしましょう。
〇AKI&aki企画 マジックショー
〇語り部 「ニャーゴ」
〇楽士による演奏と話 「りんごのおくりもの」※朝鮮半島昔話
〇韓国伝統打楽器演奏 オミジャによる演奏「サムルノリ」
〇歌とオカリナ「こころ」
日 時:7月17日(日)
①1:00開場/1:30開演 ②3:00開場/3:30開演
場 所:Studio cossi<スタジオ・コッシ>
(JR・阪急「宝塚」駅より、阪神バス「総合福祉センター前」下車 徒歩2分)
入場料:500円
*スタジオ・コッシHPもご覧ください。
チン。お世話になります☆
サムルノリ
サムルノリとは・・・(以下、wikiより)
「サムルノリ(사물놀이)は、朝鮮の伝統楽器を用いた音楽。
プンムルノリと呼ばれる農村地帯の伝統的な農楽をもとに、1970年代末に舞台芸術として
アレンジされたパーカッション・アンサンブルである。」
映像ではこんなの。
문화예술-대한민국 대한명인전-사물놀이의 진수
(文化芸術‐大韓民国 大韓名人伝‐サムルノリの真髄)
http://www.youtube.com/watch?v=3yfPTfZusmk&feature=related
ちょっとこの映像の人たち、うますぎですが(笑)、
私はこの映像で言うところの、一番左端のドラのような楽器(チン)と、
途中から、金色の高音の楽器(ケンガリ)に持ち替えてもう一人のケンガリ奏者との
掛け合いをします。
鼓みたいな両サイドから叩く楽器はチャング(もしくはチャンゴ)と言い、
一番右端の太鼓はプッと言います。
それぞれが自然界の音を表わしていて、
チンが風、ケンガリが雷、チャングが雨、プッが雲。
農民たちが豊作を祈願したり、豊作を祝ったり、
時には仕事の疲れを癒すために演奏した農楽を起源としているだけあって
大地に根づいた音楽という感じがする。
実際、楽器を鳴らしながらすごく心が沸き立つし、
ものすんごい浄化される感じ。
そもそも初心者の私がプロ並みに上手い人たちに混じって演奏できること自体、
光栄でもあり恐縮でもあり・・・。
だから合宿中、ものすごい集中した。
早く覚えて足を引っ張らないようにしないとって。
でも幸いなことには、サムルノリのリズム(チャンダンと言うんやけど)が、
割とすんなり体に入ってくれること。
幼いころから慣れ親しんできたリズムであるからか、
それとも祖先から伝わる遺伝子が記憶しているからか、
それは定かではないけれど、チャンダンが私は好きやし、
演奏をしてて、聞いてて、本当に楽しい。
もうめっちゃおもしろい。
やっぱ私、楽器するの大好きやなぁって思った。
特に、みんなで音を合わせる瞬間の喜びがすごい。
音と音が重なり合って、一つの音楽になるあの瞬間の気持ち良さは、
たぶんやった人にしかわからない類のものかもしれない。
合宿は私が昔からお世話になっている先輩(プロのオカリナ奏者であり、
チャング奏者であり、はたまたピアノ奏者でもあり、クラリネットも吹けて、
作曲もできちゃうすごい方)のスタジオであった。
先輩が誘ってくださったおかげで、私は楽器と再会できた。
本当に感謝してもしつくせないです。
先輩だけでなく、今回のサムルノリのメンバーはみんな本当に
人格的にも素晴らしい人たちで。
ケンガリを演奏するヤンランは、本場仕込みの技術を惜しみなく教えてくれるし、
プッを叩くファンボもやさしいイイ人やし。
出会えた縁にも感謝です。
公演は7月に宝塚で3回あります。
2回は地域の保育所の納涼祭りで、最後の1回はスタジオで。
7月17日です。
良かったら観に来てください。
近づいたらまた案内します!
ケンガリ!!!