手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
- 2010.07.28
ナイトクルージング
- 2010.07.11
カリスマ的な。
- 2010.07.09
スパイラル
- 2010.06.26
この愛はメッセージ!!
ナイトクルージング
さっきまでフィッシュマンズの「男達の別れ 98.12.28@赤坂BLITZ」の
DVDを観ながら泣いてた。
ずっと欲しいと思っててやっと最近手に入れたDVD。
この日を最後にベースの人が脱退したからライブのタイトルは「男達の別れ」。
そしてこのライブから少ししてボーカルの佐藤さんが亡くなったから
これはバンドのラストライブになった。
音楽の神的ななんかがとりついてるみたい。
美しくて、圧倒的に寂しい。
そこにある孤独に何度も打ちのめされそうになる。
「こうやって大観衆の前で歌えるって幸せなことだな」。
佐藤さんはMCでそうつぶやくんやけど、その言葉がもう寂しい。
死にそうに、寂しい。
フィッシュマンズの歌って、「2人」っていう単語がやたらとよく出てくるんやけど、
その2人の片割れの「君」は、「彼女」は、「あの娘」は、本当にいたんやろうか。
佐藤さんの傍にいた?
佐藤さんの目の中にちゃんと映ってた?
手をつないだらちゃんと体温が伝わった?
そんなことを思わず問いただしたくなってしまうくらいに、
このライブの佐藤さんはその存在が恐ろしく儚い。
でも、美しい。
切ないな、なんか。どうしようもなく。
あーもう・・・。
このまま最後まで一人で観ると明日目が腫れそうなので(笑)、
今日はこの辺にして寝ます。
続きはまた今度。
ちょっとずつ観よう。
FISHMANS /ナイトクルージング
http://www.youtube.com/watch?v=RB-jNaRWPkk&feature=related
あの娘は運び屋だった
夜道の足音遠くから聞こえる
窓はあけておくんだ
いい声聞こえそうさ
春日野道ナイトクルージング。
カリスマ的な。
はなとあみさんと朴保(パク・ポ)ライブに行ってきました。
場所はまたまた桃谷のタルマジ。
ライブの感想は・・・
歌がどうこうというより朴保という人の持ってる強烈なインパクト、
これに尽きるというか。
サイケな赤紫の花柄半そでシャツにベージュのペラペラの短パン。
うねうねのロン毛にしっかり口髭を生やしてて、でも短パンから覗く足は
すっごいすべすべしててキレイ。
めちゃくちゃ早口で、わかるようなわからないような話をずっとしている。
時折、笑いをとろうとしているのかどうなのかの境界線みたいな
話を振って、「あーどうしよう、これ、全然おもしろくない、すいません」って
更に早口で謝罪したりもする。
なんというか、私が抜本的に好きな感じの人です。
サポートでキーボードにSassy Tomoさん(この日は機材の関係でピアニカ)、
あと、甲斐バンドの松藤英男さんがアコギ。
この方、本業はドラマーなのにギターもめっちゃお上手でした。
朴保さんはずっとエレキ。
朝鮮民謡もエレキ。
ひたすらエレキ。
あ、一曲だけ、プッを打ち鳴らしながらの曲があって。
プッていうのは朝鮮半島の伝統的な打楽器で
まぁ言うたら太鼓です。
膝の上に乗っけて叩けるくらいの大きさ。
それを打ち鳴らしながら歌った「傷痍軍人の歌」、良かった!
心がザワっとした。
「傷痍軍人!従軍慰安婦!松代大本営ー!」って叫ぶの。
思いっきり力を込めてプッを打ち鳴らしながら。
このときね、朴保とプッ、一体化してた。
朴保がプッなのか、プッが朴保なのか。
楽器との距離感があれほど近い演奏は初めて観た気がする。
それがすごく驚きで・・・ただただ圧倒された。
楽器をものにするとかそういうレベルじゃない。
一体化。
ライブDVDに収録されてたら確実に3回はリピートして観てるな。
いや、5回かな。
うーん、すごい!!
あと、歌いながら気持ちをそのまんま表すシンガーやなぁって。
亡き父と母を想う曲では涙が自然と頬を伝って流れるし
憤りを込めた歌はもう怒りそのものを爆発させる。
旋律や演奏を通じて伝えるというよりも、
そのものそれ自体がそこにあるというか。
どの曲も最終的には旋律も演奏も吹き飛んで
朴保という人の存在が自分にぶつかってくる感じというか・・・。
すんごい孤高な人やなぁ。朴保さんって。
どこにも馴染まない感じ。
「仲間」は存在しない。もし居るとしたらそれは「使徒」たち。
キリストとその使途たち。
『最後の晩餐』の絵でキリストがどこにいるか一瞬でわかるみたいな、
あんな感じ。
いいとか悪いとかじゃなくて、こう・・・存在がそれくらい傑出している。
ひたすらその場に違和感があり続ける人。
観客はどうしてもそこに近づけない。
でもそれでいいし、そういうものって納得できるというか。
誰かが朴保は日本のボブ・ディランだとか言ってたらしいけど、
それすごく的を得てる気がした。
言葉にならないカリスマ性のあるシンガーの素敵なライブでした。
朴保さん
1枚撮らせてもらった。
スパイラル
ソウルフラワーユニオンの「風の市」という曲を聴いていた。
懐かしい。
はながこの曲好きで。
もう何年前なんやろう。
5年くらい前かな。よく聴いてたのは。
この曲を聴くと必然的に思い出すのが
ビクトル・ハラの「平和に生きる権利」。
同じCDに入ってたと思う。
ソウルフラワーユニオンがカバーしてた。
私はこの曲を歌うビクトル・ハラが好きで
you tubeでもう何度も観た。
・・今、you tubeで探したら音質のいい映像が削除されちゃったのか
見当たらない!
なんで!?
とりあえず・・・これで。
ビクトル・ハラ/平和に生きる権利
http://www.youtube.com/watch?v=clVf5OfUprI&feature=related
これ、何かの陰謀・・・?
この曲、今まさに必要な曲やと思うんやけど。
そういえば小沢健二が『うさぎ!』の中で書いてたな。
人びとは無理矢理自分の希望を小さくするように仕向けられてるんやって。
民衆が希望を大きくすると都合の悪い奴らがいるから。
ビクトル・ハラは希望を大きくする歌い手。
だから音質いいやつ無くなったんじゃないのか!?(深読みとは言わせないw)
ソウルフラワーユニオンといえば、私はボ・ガンボスも思い出す。
どんと!
私、この人の歌う姿もすっごく好きで。
もう何度観たかわからんけど、ギターで弾き語りしてる映像。
「どんと!日本を歌う」
このシリーズ大好き。
そしてこの曲、この映像もうめっちゃ好き。
トンネル抜けて
http://www.youtube.com/watch?v=nfsZvu_itPM
実はこの映像を初めて観たとき、全然どんとのことも
ボ・ガンボスのことも知らなくて。
でも観た瞬間、(この人、もう死んでいないんじゃないか)って
直感的に思ったのを覚えてる。
気になって調べたらやっぱりそうで。
なんかこう・・・生と死の狭間にある美しさを持った人やなぁって。
そう感じたから。
同じ空気感をフィッシュマンズの佐藤さんにも感じる。
で、やっぱりすっごい好き。笑
これとか。
フィッシュマンズ/頼りない天使
http://www.youtube.com/watch?v=6Cd-1qp1Xts
このライブの直後、死んじゃったんやっけ。たしか・・・。
あーでも。何度観てもやっぱいい。
演奏も、ベースがずんずん響いてきて気持ちいいし。
いいなぁ。
最近のバンドではフジファブリックの志村くんに同じものを感じてて。
熱心にCD聴いたりはしてなかったんやけど、
音楽雑誌とかに出てたら写真は絶対見てた。
なんか、手を伸ばしたら手が体を突き抜けちゃいそうな人やなぁって。
その空気感がいいなぁって。
そう思ってたんやけどね・・・。
志村くん・・・まだ若かったのに。
フジファブリック/Surfer King
http://www.youtube.com/watch?v=VfZNw0-S5B8
この曲もPVもおもしろくて好き。
よく口ずさんじゃってたりもしてる。
フフ~フフ~フフ~フフフ!
フフフフ~フフ~フ フフフ!
おもしろい!
わーなんか。
こういうの書き出したらキリない。
次、奥田民生の話に移るところでした。危うく・・・。
やめときます。w
you tubeスパイラルにハマると時間の概念が吹き飛ぶから・・・。
今日はブログの存在に助けられました。
寝不足確定するところやった!(手遅れかもw)
お風呂入って寝ます。
おやすみなさい☆
みなさん、良い明日を!笑
この愛はメッセージ!!
なんというか、今までに見たことのないライブやった。
まずね、暗転のまま歌いだすの。
最初、朗読があって・・・。
オザケンが作った本当のような嘘のような物語の朗読。
そもそも朗読から始まるっていうこと自体素敵なんやけど、
その話の内容もおもしろくて・・・。
どんな話かというと、
ニューヨークが大停電に見舞われる。
電気が失われた世界で人びとの助け合いが始まる。
いつもは疎まれているホームレスが電気のない場所での過ごし方を
人びとに伝授する。
食料品を扱うお店はどうせ腐ってしまうからと食料を無料で配り始める。
人びとは励ましあうために歌を歌いだす。
・・・
そして、「暗闇の中で聴いた音楽はずっと忘れない」と。
直後、真っ暗な中での一曲目。
これすんごいインパクトがあった。
本当にね、暗闇の中で聴いた音楽はすっごく良かったから。
音がどうとかじゃなくって、
隣の人を心配する気持ちが生まれるの。
隣の人、真っ暗な中で立ってるけど平気かな~とか。
もし何かあったら助けなくっちゃ、みたいな。
こんなことコンサートで思ったの初めてやったし!
前よりも横が気になるなんて!笑
で、横の人も私のこと気にしてくれてる感があって・・・。
暗闇やから見えないんやけど、気配で感じるものがあった。
こんな経験って・・・。
本当に忘れられませんよ。w
オザケンってこういうことを一切の作為的な感じを含まずにやってしまえる
稀有な才能の持ち主やと思う。
その後も時折、朗読を挟みながら歌が続く。
歌を聴きながら思ったこと。
改めてこの人の曲ってめっちゃインパクトあるんやなぁって。
だって覚えてるんやもん。
もうね、15年くらい前に聴いてたわけなんです。
それもめちゃくちゃ熱心に聴いてたかというと私の場合そうではなく、
なにげなく聴いてた。
テレビから漏れてくる音を拾ってた。それくらいの曲もある。
でも覚えてる。
口ずさめる。それがすごい。
あと、曲が無条件に楽しい。
私は聴いててどっかモーツァルトと似た感じがするんやけどね。
軽やかで迷いがない感じというか・・・。
今回のライブもだから本当に楽しかった!!
みーんな笑ってた。
楽しい~~~!!って顔してた。
私なんか、楽しすぎてちょっとピョンピョンしたもんね。w
スカパラから、トランペット、トロンボーン、テナーサックスの人が来て
いい音鳴らしてて。
スチャダラパーが飛び入りゲストで入ってきて陽気に踊って歌って。
ドラムとジェンベの絶妙なリズムがあって。
ちょっと太った大きな女の人が体を大きく揺すりながらコーラス!
これが楽しくないわけがない!
目の前にいたオザケンはたぶん、zeppでも街の小さなカフェでも
同じように歌って楽しめる人なんやろうな。
サンポート高松はすごい綺麗なホールやったんやけど
別に場所はどこでもいいというか。
カフェでもラーメンやでもたぶん中華料理屋だっていいんやろう。
梅田でも新今宮でも尼崎でもきっといい。
そしてたぶん、私はオザケンと二人っきりでお茶したりとかだってできちゃう。
そういう空気感。
性別とか年齢とか国籍とかあらゆる概念からフリーな感じというか・・・。
二人でお茶しながら(もしくはラーメンを食べながら)
私はオザケンにしろたんの話をしてみたりする。
私の愛すべき同居人なんだと。
そしたらオザケンはきっと、「今度会わせてよ」とかなんとか言う。
あの人、下手したら連れてきてとか言うよ?
これは直感であり、確信でもあるんやけど
そんな感じの人やと思う。(伝わる?w)
・・
そんな楽しくて幸せな音楽を聴きながら思った。
オザケンが13年も姿を消してしまっていた理由。
それがちょっとわかったような気がした。
これから歌ってくれるのかな。
また聴きたいんやけど。
この愛はメッセージ 祈り 光 続きをもっと聞かして!
http://www.youtube.com/watch?v=7XMEOH_uDt0