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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

カテゴリー「好きな音楽」の記事一覧

好き嫌い

一度書いた内容が消えてしまった。
こういうとき、どうしたらいいんやろうね。
もう一度思い出して書いてもいいけど
なんかもういいような気もするし。
悩むな。ちょっとだけ。

全然違う話。

今日は色んなことをごちゃごちゃ考えながら帰ってきた。
浮いたり沈んだりしながら。
いつもiPodで音楽を聴いているけど
何を聴けばいいのかわからなくなってしまって困った。
聴きたいのに聴けない。
曲は8ギガバイトいっぱいにあるというのに。
散々迷った末、ミスチルの『DISCOVERY』を聴いた。

このブログのカテゴリーで音楽だけは
好きな音楽って「好きな」という言葉が付いている。
その他は好きじゃなくても書きたくなったら書くけど
(映画「羊たちの沈黙」の感想みたいに)、
音楽はなんとなく好きなものしか書く気になれない。
だから。

かなり好き嫌いがあると自覚している。
好き!と嫌い!と。とりわけ音楽については。
 

・・

ミスチルは小学校高学年あたりから好きでよく聴いていた。
イノセントワールドはおそらく通算3000回くらいは聴いた。
ずっと好きで、初めて行ったコンサートもミスチルで。
盤が擦り切れるくらい聴いていた。
 
「彩り」という曲があって。
この曲を聴いてからなんとなく聴かなくなってしまった。
 
歌詞が嫌やなと思った。
“僕のした単純作業が回り回って
ほかの誰かの笑い声を作っている”とか。
なんでそんな歌歌うんやろうって。
単純作業をしていない人間がそういうこと言っちゃう?って。
高いところから“庶民”を見ているように感じた。
 
ちょうどその頃、原子爆弾を作る工場で働いていたアメリカの労働者たちが
自分の作っているものが恐ろしい核兵器だとはつゆ知らず
ひたすら単純労働に従事していたという話を本で読んだばかりやったのもあった。

自分のしている労働が何にどうつながっているのか、
それはやっぱり当然知っておくべきことやと思ったところやったから。
知らない遠い世界のことに思いを馳せて交わす会話は
「彩り」で歌われているような高尚なことでもなんでもない。
きっと自分につながるごく身近なことだ。

・・

そんなこんなでしばらく聴いていなかったミスチル。
 

今日聴いた『DISCOVERY』の中の「終わりなき旅」が
なぜかものすごく沁みて驚いた。 
混沌としていた心にすっと入ってきたフレーズ。

“息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ”

 
・・

「彩り」を聴いて励まされる人がたくさんいるらしい。 
正直、理解できないと思ってたけど
聴いて励まされるのならそれはそれでいいのかなと思ったりもした。
何をどう感じるかはその人の自由で
何がいいとか悪いとかもない。
 
音楽はそういうものであって欲しい。
希望を込めて。


私は好きじゃないけど。






「終わりなき旅」はサビ以外の歌詞がすごくいいな。
 


P1000546.JPG






 夜遊びしたい!







 この曲の2番のサビ「物憂げな6月の雨に打たれて」の
 “雨”の歌い方がめちゃくちゃ好きで何回もそこだけリピートして聴いた。
 イノセントワールド
 http://www.youtube.com/watch?v=t9y7sPpruT4 


 彩り
 http://www.youtube.com/watch?v=1hz0stYeNks


 終わりなき旅
 http://www.youtube.com/watch?v=QNODDiuIjGE






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清河への道~新井英一ライブ その2

ライブの話を。
すごくソリッドで厚みがあるライブやった。

英一さんの声量のあるたっぷりとしたハスキーボイスが
まず素敵で。
安定感があって、でもこちらに油断する隙を与えない
迫力のある歌声。
相棒の高橋望さんのギターも良かった。
指の運びが正確なのはもちろんのこと、
英一さんの曲の世界観を
きっと誰よりも深く理解しているであろう音を鳴らす。
この声に今まさに必要なこのギター。
そんな音。
例えばクイズ番組で常に大正解が繰り出されるような、
あたかも次の問いかけが何であるのかもお見通しのような
そんな絶妙な。

素晴らしかった。

清河への道も良かったけれど、強く印象に残ったのは
金敏基(キム・ミンギ)という韓国の作曲家が作った「ひでり」という曲のカバー。
ひでりを嘆く農民のやるせない心情を歌ったこの曲、
英一さんが歌うとめちゃくちゃカッコ良かった。
 
“悲しすぎてなんだか楽しくなってきた”
このフレーズをあそこまで力強く歌える人はそうそう居ないと思う。
絶望の中から希望を見つける強さみたいな。
まるで外につながる重い鉄の扉を一気に押し開くかのような
そんな吹っ切れた力強さをあの歌声からは感じた。

 
あとね、英一さんをサイドからじっと見ていていいなぁ!って思ったのが
ギターを弾きながら歌うときの肩の動き。
前後にゆらりと動かしながらギターを鳴らすんやけど、
その動きがなんともセクシーで。
きっとあの肩で色んな場所の色んな時代の
色んな空気を切ってきたんやろうな。
そんな年季の入った逞しい男の肩。
ずっと見ていたいくらい素敵やった。
それでいてご本人、MCはすごくお茶目で。
歌ったらかっこ良くて話したらおもしろい。
そのギャップがね、もう・・惚れてまうやろ~です。ホントに。

・・

私、英一さんみたいな
かっこいいおじさん(もしくはおじいちゃん)と付き合いたい。


以前、この話を母にしたら、
母から、「あんたがいいんやったら私は別にいいけど、
でもせめて父より一歳でもいいから年下の人にして。
(父が)ショック死するかもしれんから」とお願いされた。

英一さんは・・・1950年生まれ。
今年還暦かぁ。
ということは父と同級生。
・・残念!

さて・・・。
そんな感じで英一さんがいかに素敵なシンガーであるかが
しっかり伝わったかと思います。笑
とりあえず満足。




「ひでり」(日本語訳詞) 

葦のはらっぱを過ぎて山道に入り
いくつか曲がると目の前が開けてくる
道端に咲く花はなんでこんなにきれいなのか
冷たい風は休むことも知らないのか

*エヘイヤ オラリア オラリナンダ エヘイヤ
からっぽの背負いこを背に 枯葉をくわえて私は行く

いつまでも続くひでりに たんぼも畑もひびだらけ
カラカラの畦道には野ネズミが這いまわるばかり
竹よ竹よ なんでみんな死んでしまったのか
古びた家の軒下の苔までひからびてしまった


このひでりいつになったら終わるんだ
一雨ザッとこないものか
太陽よ、無情なやつ 陰ることをしらないのか
一歩一歩無心な歩みよ
かなしすぎて、なんだか楽しくなってきた




日本で活動しているイ・ジョンミさんというシンガーも歌ってる。
가뭄 (日照り)
http://www.youtube.com/watch?v=HztGYUc3gmU

 
 2881190a.jpeg
 






 沈んでは昇る太陽のように
 英一さんが歌う「ひでり」のように
 困難に屈しない強い心が欲しい。






清河への道~新井英一ライブ その1

またまた桃谷のタルマヂへ行った。
(タルマヂについては5月4日の日記を参照。)

昨日の夜、新井英一のライブがタルマヂであったのだ。
え、ファンやったの?って思われそうやけど・・・
ファンではないどころか、「清河への道」くらいしか知らなかった。
昨日までは。

私と親しいあみさんいう人がいるのですが。
なんかね、白髪混じりの長髪を後ろで結んでて
永遠に少年の心を持った50歳の男の人。
あみさんが誘ってくれた。
でも当の本人が急用で来れなくなって。(よくあること。)
私とはなでライブを観た。

あ、はなのことを知らない人がいるのか。
んー・・・。
よし、知らない人にはなのことが伝わるような言葉を考えて
書いていこう。

ライブは開演前ギリギリに行ったにも関わらず、
はなのお陰で英一さんの至近、
ステージに向かって右サイドの一番前で観ることができた。
はなは座って観ることが難しいので
お店の人が座布団をたくさん敷き詰めてベッドをこしらえてくれた。
その上にはなを寝かせ、ホッと一息。
そしてざっと辺りを見渡してみた。
人・人・人!!
せいぜい50人くらいが限度であろう空間にその2倍は人がいた。
 
私の母より上の世代の人たちが主流、
父より上の世代と思われる人たちもチラホラ。
そんな中、最前でチューブを鼻から通して寝転がるはなと
いかにも心もとない若造の私はかなり浮いていた。(と思われる。)
 
ほどなくして新井英一(英一さん)登場。
ギターを持った相棒も隣にいる。
一気にテンションが上がっていく。
 
ギターの音がダンと鳴り響いた瞬間、
はなが「きぃぁ~~~~~」と声を上げた。
顔は満面の笑み。
はなのキラキラした瞳が、
音の鳴る方と私の目の辺りとを行ったりきたりする。
興奮するはなの顔に自分の顔を近づけて
「始まったよ!」とささやいてみた。
はなの頬や髪に触れながら
英一さんの歌声に耳を傾けた。
 
・・

書き出したらちょっと長くなって読みづらくなりそうなので
英一さんの歌の感想は続編として分けて書くことにします。
英一さんはライブ中、何度も私とはなを見て笑いかけてくれた。
最後、はなの足をつかんで上下に振ったりも。
はなはそれに素直に反応して笑っていた。
 
・・

終演後、何人もの人が話しかけてきた。
「彼女(はなのこと)、喜んでたね!良かったね!」
「ニコニコ笑って嬉しそうやったねぇ」
色々。

そんななか、「彼女は英一さんのことが好きなんですか?」と
尋ねてきた年配の男性がいた。
好きやと思いますよ、と私が答えたら、
その人、いかにも満足げに二回ほど深くうなづいた。
うん、うん、と。
そして、
「彼女の英一さんを好きな気持ち、是非伸ばしてあげてくださいね!」、と。
 
おそらくは筋金入りの英一ファンやろう。
ちょっとおかしな幸せな時間。


 
タルマヂはエレベーターの無い3階にあるから
帰るためにははなを担いで車椅子のある1階まで降りなければいけなかった。
私がはなの足の方を持ち、お店の男性スタッフが上半身の方を抱えて
階段を恐る恐る降りた。
その様子を見守る人たち。 
途中で、「替わろうか?」という声が何度か掛かる。
たぶん、見てられない!という感じやったんやと思う。
実際、力のない私はフラフラで。
・・情けない。
 
何とかかんとか車椅子にはなを乗せて、
はなの家まで車椅子を蛇行運転しながら歩いた。
・・はなの車椅子、あんなに重たかったっけ!?
歩道に緩やかな傾斜がかかっているせいで
何度も車道の方に突っ込みそうになっては
慌てて軌道修正した。
 
でも、久しぶりのはなと二人の外出は楽しかった。
色んな話をした。
ライブで歌われた曲のサビを歌ってみたり。
はなは足をつき上げて「ひゃぁ~」と大爆笑していて
つられて私も声をあげて笑った。
夜道を意味もなく笑いながら行く二人組。
 

途中、自転車で横を通り過ぎたお兄さんが
2、3回、いぶかしげに振り返っては私たちを凝視していた。
それもなんかおかしかった。



幸せな夜の話。


 
 

心の底から

このブログを始めて1週間ほど経とうとしている。
今回、色んな友人・知人にここの存在を知らせていて
それがすごくいいな、と思う。
ブログは名も知らない人たちとのつながりを生むけれど
私を知る人たちともっときちんとつながっていきたい。
そんな気持ちが最近は強い。

・・

このところスピッツをよく聴いている。
『ハチミツ』、『空の飛び方』、『花鳥風月』。
特に『花鳥風月』というアルバムの「心の底から」という曲に
癒される。
 
“心の底から愛してる 今でも奇跡を信じてる
  天使のパワーで 悪魔のパワーで
  取り戻せ ありふれたストーリー ”

この、「心の底から」というフレーズの歌い方が
文字にしたら「こぉっこぉろのっ そぉっこぉからっ」みたいに歌ってて。
その強調具合がなんか、嘘がなくてピュアな感じがする。
私はそういう人が好きだ。
心の底から愛してるなんて言葉を
無邪気に、でも大真面目に言っちゃえる人。
 

今日は朝から谷川さんと映画「羊達の沈黙」を観ることになっている。
本当は昨晩観るはずやったけど、谷川さんの提案で朝観ることになった。
怖い映画は夜中に観ると夢に見てうなされるから、と。
それはそうだとすぐに同意した。
  
また感想書くかもです。



スピッツ 「花鳥風月」メドレー
http://www.youtube.com/watch?v=tyowuEKW9oM




旅人になるなら今なんだ
いかつい勇気が粉々になる前に
ありがちな覚悟は嘘だった
冷たい夕陽に照らされてのびる影 (「旅人」より)

  
この歌詞も好き!



  

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