手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
- 2011.01.16
ジプシー
- 2011.01.08
素敵な歌のはなし
- 2010.12.09
夜明けに語るカーデュー
- 2010.11.28
宇宙音。
ジプシー
毎日書いてたのに、少し空いてしまった。
書くということに近づいてみたり、遠ざかってみたり。
そろそろまた近づきたくなって、映画『コーラス』のサントラを
聴いてみた。
そして、今。
こうして書き出している。
最近は穏やかな音楽ばかり聴いている。
少し前まではそうじゃなくて・・・
なんかちょっと切ない気持ちになるような、そういうのを
よく聴いていた。
ロックでも、Radioheadばかり聴いてたりとか。
今はVampire Weekendをよく聴く。
彼らのウキウキする音楽を聴いてウキウキしている。
心境の変化で聴く音楽がこうも変わるのかと、おもしろい。
・・
今日、実家に寄り、映画『サウンド・オブ・ミュージック』を観た。
うちの家族は本当に映画ばかり観ている。
『サウンド・オブ・ミュージック』にいたっては、父も妹も
これ3回以上観た、などと言いながら、やはり観ている。
私も観てみて・・名作やなぁと、改めて。
レンタルでまた観ちゃうかも知れない。笑
歌も踊りも素晴らしい。
・・実は私、ミュージカルって少し苦手で。
というのも、普通の台詞の合間に歌が入ってくることで
集中力が途切れちゃうことがあって。
(別にそこはあえて歌わなくてもなぁ)と思ってしまったりとか。
でもこの映画にそれは無い。
むしろ、もっと歌って欲しいし、踊って欲しいって思う。
歌が入ることでストーリーが捉えにくくなるのでは決してなくて、
むしろ集中力を上げてくれる。
役者さんの力量の高さとか、構成の巧みさとか、そういうのかなぁ・・・。
映画の中で流れる曲たちも素敵で。
サントラも借りちゃうかも知れないな。(・・どんだけよ。笑)
昨日(金曜ね)、観た映画もおもしろかった。
この話は、また今度。
・・眠い。
Radiohead /Climbing Up The Walls
http://www.youtube.com/watch?v=EgDPkqiXrjc
Vampire Weekend/ A-Punk
http://www.youtube.com/watch?v=_XC2mqcMMGQ
ミッシェルガンエレファントの「ジプシー・サンディー」や
斉藤和義の「劇的な瞬間」を何度もリピートで聴いてたときもあった。
そのときとも、今は違う。
thee michelle gun elephant/ジプシー・サンディー
http://www.youtube.com/watch?v=m3LC3-5IJ8Q
斉藤和義/劇的な瞬間
http://www.youtube.com/watch?v=xcpA528nEwc
風の音が聞こえる?
素敵な歌のはなし
携帯電話を開くたびにとんでもない知らせが飛び込んできたりと
ちょっと気落ちすることが多かったりします。
そんな中、素敵な歌を聴いてきました。
昨日、予告みたいに書いたけど、素敵な歌はやっぱり紛れもなく素敵で、
そのことに改めてびっくりした。
広田さんの歌のこと。
今日のライブ、ソナチネ@南堀江Knave。
広田勝紀さんが出るので行ってきたのでした。
みどりんと一緒に。
・・ちょっと、語ってもよろしいか。笑
まず私、広田さんの選ぶ言葉がすごく好きなんですね。
風景とかを描写した歌詞を聴いてていつも感じるのは、
一個一個に立ち止まって、ちゃんと気づける方なんやろうなぁということ。
上手くいえないんやけど、たとえば、
いくら空が綺麗に晴れていたとしても、
人によってはそれに気づけなかったりもするわけじゃないですか。
立ち止まって深呼吸して見上げてみて、初めてその青さに気づく。
なんかそういう、ちゃんと気づいていく感じが広田さんの曲にはあって。
これは風景に限らず、人の気持ちとか、あらゆる場面に関してそうなんやと思うんやけども・・・。
初めて聴いたときから、そこはすごくいいなぁって感じてるところの一つです。
あと、今日、広田さん本人はすごく緊張されてたらしいんやけど
なんかその緊張感が私は観てて結構好きかもしれないって思ったりもした。
のんびり優しい感じももちろん素敵なんですが☆
というか、ご本人が優しいのんびりした雰囲気の方なので
いつもすごく自然にやっているという感じなのですね。
でも、今日はなんか緊張感のある中でバシバシッとやっているような、
そんな感じがした。
特に、「さばくのリズム」という曲はちょっと雰囲気が違って・・・
ギターも歌もすごく情熱的な感じやった。
こんな歌も歌うのかぁ!って、私的には今日一番の驚きやったりしました。
聴きながら、いいじゃないかいいじゃないか!カッコイイ☆って
一人、心の中で盛り上がってたりもしました。笑
・・
もっと聴いていたいなって思った。
終わってしまうのが名残惜しかった。
あれやこれやのギスギスも、とんでもない知らせも、
外の凍り付くような寒さでさえも、しばし忘れさせてくれた。
素敵な歌はやっぱり素敵でした☆
(・・広田さん、エラそうに色々語っちゃってごめんなさい。笑)
素敵な歌のはなし。
夜明けに語るカーデュー
- 2010/12/09 (Thu)
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倒れて寝てしまっていてさっき目が覚めた。
すごく疲れていた。なぜか。
・・
音楽が好きでずっと聴いている。
誰かがいいよと言った曲を探して聴いてみることも多い。
タワレコで試聴してて"発掘"した名盤もある。
Cornelius Cardew(コーネリアス・カーデュー)という、
ロンドンの前衛音楽家が作った『アイルランドにおける四つの原則』というアルバムは
音楽マニアっぽい人が雑誌で推薦していた。
YouTubeで試聴してみて、これは!!と思い、タワレコで取り寄せて買った。
"後期ロマン派音楽の様式美とアイルランド民謡の融合がプログレ・シーンをも
驚愕させた75年の革命作!"
このアルバムの帯に書かれてある言葉。
1974年に作られたこのアルバムは、実際、買った日から今もなお、
聴き直すごとに新鮮で、いつまでも飽きが来ない。
これはあくまでも私見やけど、20世紀の天才音楽家をあげるとして、
私はコーネリアス・カーデューの名を挙げる。
ちなみに、カーデューはピアニスト。
コーネリアス・カーデューという人のことをもう少し紹介するなら・・・
「英国実験音楽の父と称されるコーネリアス・カーデューは、欧州の前衛音楽と、米国の実験音楽の橋渡し的な役割を果たしたことで知られている。
1950年代後半から、シュトックハウゼンの助手として前衛音楽を学び、同時期にジョン・ケージの実験音楽に感銘を受けつつも、イデオロギー上の理由でそこから離反し、やがて即興の分野で独自の路線を見出すようになる。その傾向は、即興演奏集団AMMへの参加、そして自身によるScratch Orchestraの創設となって現われ、とりわけ後者は、正規の音楽教育を受けていない者でも、主体的に演奏に参加可能であるという、民主的なプロセスが採用された。
カーデューの試みは、狭義の意味での実験音楽を超えて、社会的なコミットメントを促す、政治的な意味でラディカルな実践であり、Scratch Orchestraにも参加していた、ブライアン・イーノ、ギャヴィン・ブライヤーズ、マイケル・ナイマン、デヴィット・ジャックマンの音楽のコンセプトにも多大な影響を与えることになったのである。その影響は、日本の音楽家も例外ではなく、昨年(2009年)、足立智美主宰による、カーデューの代表曲「論文」と「大学」の再演は記憶に新しい。81年に、不慮の事故死を遂げたカーデューだが、政治×アートを巡る問題提起は、00年代を終えた現在でも有効であるといえるだろう。」
(出典:ソニック・ナース)
この上の文の気になる言葉、"社会的なコミットメントを促す、政治的な意味でのラディカルな実践"についてはwikipediaにも少し。
「カーデューは英国政界の極左グループに属し、様々な社会問題にも活動した。
(マルクス・レーニン主義を綱領とする)英国革命共産党の共同創設者でもある。
このため後に前衛音楽を棄て、後期ロマン派音楽の調的な様式によって作曲するかたわら、著書『シュトックハウゼンは帝国主義の手先』を執筆した(1974年)。
長らくマルクス主義や毛沢東主義の宣伝工作に献身し、しばしば伝統的なイングランド民謡を引用して数多くの歌曲を創作した(《社会契約なんかぶっ飛ばせ 'Smash the Social Contract' 》《偽りは一つ、真実も一つ 'There Is Only One Lie, There Is Only One Truth' 》)。日本の水牛楽団は、この時期のカーデューの創作・演奏活動(政治闘争としての芸術音楽の創作表現)に啓発されたとされている。
カーデューは、もはや芸術家としてより政治家としての活動が多くなった。1981年12月13日、ロンドンの自宅近くでひき逃げ事故に遭い突然この世を去った。犯人はわからずじまいである。突然の死により、二台ピアノのための《ブラヴォーグ Boolavogue》が未完の絶筆となった。」
(出典:Wikipedia)
この解説を読んで、わ、受け付けない!とか、こういうのは気持ち悪い、怖いとか思って、
もしカーデューを聴いてみない人がいるとしたら
すごく勿体ないことやなと、私は思ってしまう。
だって、そんな人もジョン・レノンは喜んで聴くんだ。
今日は(正確には昨日やけども)、ジョン・レノンの命日やった。
レノンは撃たれた。
カーデューはひき逃げされた。
レノンは聴くのにカーデューは聴かないっていうのはなんかちょっと矛盾してる気すらしてしまう。
・・これは二人共の音楽を好きな私の偏った見方かもしれないけども。
カーデューのこの『アイルランドにおける四つの原則』は、CDに付いてる解説を読む限り、
なるほど、たしかに政治的だ。
アイルランドをイングランドの植民地支配から解放しようとした「アイルランド反乱の歌」を
もとにした曲や、労働者階級の利益のために戦う西ベルリンの民衆組織のために
書かれた曲なんかが収録されている。
中国における抗日戦についてのバラードに基づいた曲もある。
私は最初にCDを聴いて、そのあと解説を読んだんやけど、
読みながら実はおもしろくてちょっと笑ってしまった。
だってここに収録されてる曲は驚くほど軽やかで迷いがないから。
音色の深みはしっかり出ているのに、演奏全体は圧倒的に軽やかで。
それでいて緊張感と安らかさを併せ持っていて、心は落ち着くのに眠くはならない。
そんな曲たち。
でも、そこに実はすごく深い意味が込められていたことを
解説を読んで私は初めて知り・・・。
驚いたし、正直、ちょっとウケた。
(うそ~!?)って。
一般的に、"革命"やら"労働者階級"やら"民衆"という言葉から
連想されるであろう音じゃない。
カーデューを聴いていると、革命も労働者も楽しげなものに思えてくる。
ちょっとふざけてるんじゃないかと疑うほどに。
ジョン・レノンの"Working Class Hero"の方がよっぽど
その辺のイメージな曲やと思う。
(もしかしたらレノン本人がそういう音のイメージを作った一人なのかもしれないけども。)
このアルバムを聴いて、私は、自分自身の思考もまた、世の中に流通している
"一般的"というよくわからない概念の影響を多大に受けているんだと気づかされた。
カーデューに会ったことはないけれど、たぶんめっちゃ変な人なんやろうなぁと
勝手ながら想像してしまう。
色々考えている一方で、ものすごくライトな感じ。
私の好きな感じだ。
だって真面目なだけなんてつまらない。
馬鹿馬鹿しくも大真面目。
カーデューのこのアルバムにはそれがあって、本当に愛すべき、だ。
・・
世の中の陽の目を見ない傑作をもっともっと聴いてみたいな。
タワレコに並ぶ音は圧倒的に欧米のものばかり。
TSUTAYAだってそう。
私が持っているアルバムでいうなら、キエフナイチンゲール合唱団のアルバム。
奇跡のタイミングで入手できたこのアルバムは
個人的に自分が持ってる盤の中でトップ3には入ってくる名盤やと思ってるんやけど、
でも日本では流通していない。
タワレコでは確実に買えない。
You Tubeでも観れない。聴けない。
こういう隠れた名盤をもっともっと知りたい。
どうやったら見つけられるんやろうね。
しかしながら、私の前に横たわっている自由なんて本当に限られたもんやな。
自由もそう。
探さないと見つからない。
でも、これはあきらめずにやっていきたいなと思う。
あきらめないことは、きっと大事。
Four Principles on Ireland
http://www.youtube.com/watch?v=tIi2-sAdIh8&feature=related
Cornelius Cardew
(1936-1981)
宇宙音。
みどりんと谷川さんにちょっとした、でもなにげに重大な事後報告をしたら
二人共に「えー!!」って驚愕された今宵です。
詳細は秘密です。(・・感じ悪いな、私。笑)
なんだか得体の知れない勇気が沸き起こった先週末の私でした。
・・
音楽の話を少し。
金曜はタワレコが3倍ポイントの日やったので、
かねてからかっこいいなぁと思っていたオーストラリアのバンド、
THE CAT EMPIREの『シネマ』というアルバムを購入。
そのあと色々試聴もした。
ジャミロクワイの5年ぶりのニューアルバムも良かったし、
今更ながらベストアルバムも試聴してみたらカッコ良くて、思わず衝動買いしそうになった。
そういえば私、テレビ見ないから知らなかったんやけど、
Virtual Insanityが今またカップラーメンのCMで使われてるんやね!
この曲のプロモが発売当時、私は大好きだったのですよ。
とまぁ、それはいいとして・・・。
あとね、The Qualitonsっていうハンガリーのバンドのアルバム。
丸ビル店が独自でプッシュしてて、試聴したらこれまた良かった。
"東欧の国・ハンガリーから殴り込み!"っていうポップにだいぶ心が揺れたんやけど
(東欧・北欧バンドびいきやから、私。笑)、なんとか買うのはこらえました。
興味ある方はどうぞ。
THE CAT EMPIRE/WAITING
http://www.youtube.com/watch?v=lYQFVjA7U4E
The Qualitons/Wandering will
http://www.youtube.com/watch?v=tX2uA_KBt4k
そして今日(って土曜の話やけども)、
Spy1さん(またまたハンドルネームでの紹介)に教えていただいた、
アフリカの親指ピアノの演奏をみどりんと一緒に聴いてきました。
楽器の名はMBIRA(ムビラ)。
南アフリカ・ジンバブエのショナ族に1000年も前から伝わる楽器で、
ショナ族の宗教的儀式の場で祖先の霊を喜ばせるために演奏されるらしい。
演奏者は実近修平(さねちか・しゅうへい)さんという方で、
ジンバブエに赴き、現地でその技法を習得し、日本で演奏活動をされている。
実近さんいわく、「ムビラの音は捉えがたく、遠くから鳴っているようにも
近くで鳴っているようにも聞こえる。
水のような、虫の羽根のような、光の粒のよう」とのこと。
演奏は、天王寺から阪和線で一駅行った、美章園にある「はなうた」という
カフェの一室で行われた。
薄暗く照明を落とした部屋で鳴り響くMBIRAの音はひたすら心地良く・・・。
虫の羽根がぶんぶんしてるような音の響きもたしかにあったし、
光の粒のようなキラキラさらさらした音も感じた。
目をつむって聴きいる人たちも多くて・・・。
聴きながら、ジンバブエの人たちは、なんて深い精神世界を生きているんやろうと、
そう思わずにはいられなかった。
深く深く落ちていくようでもあり、遠く遠いところへ通ずるようでもあった。
実際、MBIRAの音は障害物のないところでは7キロメートル先まで響くらしい。
あの音が日常にあるってどんなやろう。
ショナ族の人たちは宇宙に近いところにいるんやなぁ。
そんなことを思ったりもした。
ムビラの演奏はここから聴けます。
実近さんが属しているチョコリンガーズというMBIRAユニットの演奏。
http://www.myspace.com/1004362283