忍者ブログ

手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

救い

このところ、あまりに酷いニュースばかり飛び込んでくる。
目を覆いたくなるような、耳を塞ぎたくなるような…。

今の家にはテレビがあってときどき見ることがある。
もともと私の部屋にはテレビが無かった。
ルームシェアをしていたときも、一人暮らしのときも。
大学生の頃から見なくなって、かれこれ十数年。
見なくなったキッカケは見たくないもの聞きたくないものが増えたこと。
あまりに酷いニュースに触れてむやみに心の痛むことが増えた。
そこから。
世間の変化はネットのニュースで知るようにした。
まだ活字からの方がマシやから。
テレビが無くても全然平気で、今もそう。
でも結婚してテレビを贈られて、そこから電源のつくことが増えた。
主には音楽のDVDを観るため。
でもときどきなんとなくついてるはずみでニュースも流れる。
それがもう本当に耐え難い。
いや、ネットのニュースも酷いんやけども…。



屋久杉でできた民族楽器の演奏会に行った。
屋久杉とは樹齢1000年以上のものを指した呼称らしい。
伐採は当然禁止されている。
昔切られて残った部分が今は工芸品などに利用されているらしい。

韓国のヘグム奏者のカンウニルさんという方が屋久杉のヘグムで散調を弾かれていた。
私がかれこれもうずっと練習している曲も散調。
古典の曲。
色々なチャンダン(リズム)で構成されていて譜面を理解するのがまず難しい。
書かれてあるとおり理解して弾いても、正直…何なんこの曲という感じで芯のところがよくわからない。
曲全体を通して何を言いたいのか、何を表しているのかがずっとよくわからなかった。

カンウニルさんの演奏は衝撃的だった。
演奏前に、合いの手の練習をみんなでした。
オルシグ!チョーッタ!チョッチー!
そんな言葉を演奏中に掛けてくださいねと言われた。
カンさんの指導のもとみんなで和やかに楽しく練習し、いざ曲が始まったとき…
会場の空気がピンとなったのを感じた。
集中力が一気に上がる感じというか。
そして曲が進むにつれどんどん気持ちが高揚していく。
二つ隣の女性がオルシグ!と声をあげたら会場のあちこちから次々にチョッター!チョッチー!と声が飛び交った。
練習したからじゃない、なんだかどうしても言いたくなってしまう感じというか。
たまらず声をあげてしまう感じというか。
会場全体の熱気がどんどん上がっていくのをたしかに感じて鳥肌がたった。
曲が終わり次の曲にすぐに入ってしまったとき、この気持ちと感覚をどこに持っていけばいいのかわからず困ってしまうくらいに。
ああこの曲はこういう曲なんや、と、そのとき初めてわかった気がした。
感動的な体験だった。
聴きに行けたこと、良かった。
(娘が私の不在中、荒れに荒れて相当大変なことになってたと後から聞かされて申し訳なかったけど…苦笑)

いつも音楽に救われる。
心が疲れたとき、いつも音楽を聴いてきた。
今は奏でることもできる。
私の場合はこれがあれば大丈夫な気もする。


なんとなく、忘れたくないから。
備忘録。(前半は愚痴かな…苦笑)







PR

こんな夜に。

今、娘が私の腕の中で眠っている。
抱き合う姿勢。
頭を私の肩の上に乗っけて、小さな右手は服の襟口の中に差し込まれている。
鎖骨付近の皮膚にじんわり感じる小さな温もり。
互いの匂いと体温が間近に。
波打つ鼓動が重なり合う。

こんな姿勢では眠りにくいやろうと布団に置こうとする。
そしたらたちまちふにゃふにゃと顔を歪ませては泣き出す。
慌てて抱き上げそのままじっと。
ズシッと感じる頭の重み。
脱力しきった全身が私の胸を押す。
もういっそこのまま一緒に眠ってしまおうか。
二人で一つやったあの頃。

この子を守りたい。
そんな感情。
知らなかった。
こんなこと思うんやな。
沸々と心の奥底から湧き出てくる気持ち。

ここにある小さなともしび。
吹きさらす冷たい風にも決して消えない。
明るく強い灯り。

この子を守りたい。
こんな夜中に思うこと。






灯りをともす音

じーん。。。
じーん、じーん、じーーーーん。。。。

なんでしょう。このあったかぁい気持ち。
ほくほくほく。
優しいなぁ。
優しい歌やなぁ。
東野さんの「灯りつけとおか?」の呼び声でクスクス笑って、その後のめぐみの優しいこと!
そうかぁこういう流れやったのかぁ。
ううううう…い、い、癒される。。。(心の中でじんわり、涙。)

この動画、疲れてるときに見たらホントこころんなか充電される。
幸せいっぱいになる。
いいなぁ、ほんとに。
いい…!


東野健一「お〜い、この家、灯りつけとおか〜」
(高木正勝『大山咲み』 アンコールにて)  
https://www.youtube.com/watch?v=M5OihKU7Tj0
  

・・

東野さん、亡くなる少し前の頃に本当に大きな声が出せたんやなぁ。
すごいな。
言霊というのがもしもあるとしたら、大きな声ってそれだけで何かしらの力を含んでいる気がしてしまうな。
特に東野さんの声は惹きこまれる。すごい力を感じる。

少し逸れるけど、うちの夫も声がデカイ。
ときどきその声で寝ている娘が起きてしまう。
声大きいって言われへん?と聞いたら、言われると。
私はどちらかというと小声なので(自信が無いときは更に小さくなる)、別に私と喋るときは大きな声を出さなくてもいいんじゃないかと思うけど、大体いつも、夫の声は適正音量より大きいと思う。 

このまえの餅つきのとき。
大人も子どもも総勢20人くらいいたのかな。
縁側の窓を全開にし、庭でついた熱々のお餅をすぐさま縁側から室内の座卓に移してみんなでこねこねとしていたとき。
3歳と4歳の男の子二人がひっきりなしに喧嘩していた。
オモチャの取り合い。
片一方が奪えばもう一方が泣く、もう一方が奪い返せば奪われたとまた一方が泣く。
その繰り返し。
走り回るし、親同士はやきもきするし、なんとなくどうしたらいいかわからない雰囲気もうっすらと。
そのとき夫がおもむろにドデカイ声で、「こんの二人、ほんま仲悪いな!!」と言った。
ほんの一瞬シンとなり、それからドッと笑いが起きた。
そのあと夫は二人を引き連れて近所の公園へと繰り出していった。

同じことをボソッと言ってたらただのイヤミで、最悪の場合、その子たちの親が謝りだしたりとか、そんなことが起こったかもしれなかった。
でもバカみたいに大きな声で言ってのけたら笑いになった。
たぶん心の中でみんな思ったと思う。
(そりゃそうやけど、そんなこと言う?)って。
少なくとも私はそう思った。
そしてそのことが喧嘩していること以上に馬鹿馬鹿しくて笑った。
大きな声も役に立つもんやなと、そのとき思ったんやった。

東野さんの大声とうちの夫の大声はちょっと(だいぶ?)次元が違うけども。笑


徒然。



小さな体温

娘が泣いた。
年明けすぐから風邪ぎみで、少し寝入っては呼吸が苦しくなるのか起きてしまう。
わーん、と泣くたびに抱き上げては背中をトントンとする。
大丈夫、大丈夫。

そんなのがしばらく続いて、こちらもなかなか眠れなくて
今日はなんとなく娘にそっけなくしてしまった。
夫がみてくれるのに甘えて。
正直、少し休ませて欲しかった。
お願いやからねんねして。
そう思ってお願いしてみてもまだまだわんわん泣くので少しイジワルな言葉を言ってしまった。
もう気の済むまで泣いたらいいわ、一生泣いたらいい。
そしたらその後、もっともっと泣いた。
今まで聞いたことが無いくらい、つらい、悲しい、そんなふうに。
少し頭を冷やそうと夫に任せて娘の傍を離れたら、少しして弱り切った夫に呼ばれた。

号泣する娘を引き取り、力いっぱいぎゅぅぅっと抱きしめた。
そしたら娘は泣き止んだ。嘘みたいに。
「さっきのはウソやで。泣かんでいいから。大事やから」
しばらくして娘は寝息を立てて眠った。

こんなに大事なのに、どうにも行き詰るときがある。
大事だからこそ。
大切にしたいものを大切にできなかったとき、胸が詰まる。苦しくなる。
でも、それでも、私の腕の中で安心して眠る娘を見たとき、ふいに涙が出そうになった。

この子がいてくれて、良かった。













カレンダー

07 2025/08 09
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

プロフィール

HN:
fisun
性別:
女性

ブログ内検索

Copyright ©  -- 手をつなぐ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]