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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

海炭市叙景

木曜の話。

さー今日から仕事復帰だ、と準備していたら
ふいに例の喘息的な咳が出現。
一瞬、躊躇・・・。
マスクをしているとはいえ、
もしもウイルスの残党が悪あがきをしているのだとしたら
さすがにそのまま職場に行くのはいかがなものか、と思い直し、
しばらく様子を見てから、とりあえず上司に電話で相談。
そしたらあっさり、休むことを命じられ・・・。
でも外の空気もいい加減吸いたかったし、行くつもりで準備もしていたので
とりあえずその足で十三の七芸に映画を観に行った。(・・・笑)


海炭市叙景』という映画を観た。

静かな、静かな映画。
雪が降り積もる寒い街、海炭市を舞台に、
そこで暮らす人たちの姿を映し出した物語。
なんとなく暗くて、なんとなく影を背負った人たちが出てくる。
海炭市は薄暗い街。
でもなんかこういう行き詰まった雰囲気というのは
割とどこにでもあるような気がしなくもなく・・・。
気づかないフリでは済まされない退廃的な空気。
重い、重い質感。
逃げたくても逃げられない。
そんなまとわりついてくるみたいな重み。
でもやっぱりどこにでもあるような、
どこかでこの気配を自分も嗅いだことのあるような、
そんな物語。



映画が終わって外に出たらそこは十三の歓楽街で、
風俗店の前でウロウロするおっちゃんの姿に
制服姿の女子高生に
100円自販機の前に立つサラリーマンの緩慢な動きに
少し海炭市の気配を引きずってしまった。
せめてもの救いは、上映時間が朝やったということで、
これがもしレイトショーなんかで観てたら、
観た後ちょっと落ち込んでたかもしれないな、と思ったりもした。
梅田に着いて、北新地の駅の方へ向かう道中、
ヨドバシカメラの巨大な建物を目にしたとき、
なぜだか妙に落ち着く自分がいた。
良かった、ここは梅田だ、みたいな。

・・

ちょっと暗い、ずしっと重い映画を好む人は、是非。
なんというか、後味しっかりの・・・
余韻とか影とかをしっかり刻んでくれる感じの映画です。

個人的には加瀬亮さんと南果歩さんの演技がなかなかに素敵やなぁと思った。
あと、ジム・オルークの音楽も良かったし、
何よりも、舞台となった函館の街が美しかった。


・・でも今はちょっと誰かの話で大笑いしたい気分。
映画なら、『ギャラクシー・クエスト』あたりをまた観たい。




145d4ed3.jpeg



ギャラクシー・クエストの
サーミアン星人。笑

(本当におもしろかった☆)










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