手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
カテゴリー「日々のこと」の記事一覧
三十路
- 2013/03/25 (Mon)
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三十路を迎えて、何が変わったということもないのだけれど、
”生活”というものについて色々考えることが増えた。
同世代の友人らは、独身貴族を謳歌していたり、結婚して子育てに奔走していたり・・・
と色々で。
目の前にライフスタイルの見本がたくさん提示されていて、
さてどれを選ぶ?と問われているような。
そんな感じ。
・・
人生、何が起こるかわからない。
これまでは、この、何が起こるかわからないという点について
ほとんど考慮せずに来たけど、最近は少し違う。
病院へ実習に行ってからは、特にそう。
病気や事故はどんな年齢でも、どんな人にでも例外なく起こりうる。
それがものすごくリアルな現実として理解されたというか。
40代とかで脳卒中になる人が意外なまでにいるし、
まだ年齢的には若いのに、家族や身寄りがいないために
積極的な医療がなされないケースもある。
手術を受けたら治るけど、その手術費用の捻出ができない人も当たり前にたくさんいる。
悲観的な面を強調しているように思われるかもしれないけれど、
実際に現場を見たことのある人ならわかる気がする。
何でも起こりうるということ。
誰にでも起こりうるということ。
現場の先生の一人が言ってた言葉。
「この仕事をしてて思いますよ。人間ってなかなかぽっくりとは死ねないんやなって」
(もちろん、そのことが決して不幸なことだと言うわけではないけど、とも。)
何が起こるかもわからないけれど、何が起こっても大丈夫なように
できるだけ心づもりをしておこうと思うようになった。
どんな状況でも、すっとそれを受け入れて進んで行けるようにしたいなって。
最近、友人らと会ってても、親の老後のことが話題にのぼるようになってきた。
いつまでも元気でいてくれると思ってたらあかんなぁとかって。
これから先、家族のことで自分の時間が減ったり、自分のやりたいことが
スムーズに実現しないことが出てくるかもしれない。
でも、それは仕方がないし、そういう状況も大事にできたらいいなって思う。
犠牲になってる、とかじゃなくて。
そういうふうに思っちゃうのが一番不幸なことな気がする。
色々葛藤や苦しみも間違いなくあると思うけれど。
私はまだまだ経験していないことが多くてわからないことばかりやから
これからいろんな人に教えてもらおうと思う。
困ったら相談できる、信頼できる友人をたくさん作って(今もたくさんいてくれてるけど)。
私の経験が誰かの力になれるようにもなりたいし。
どんな経験であれ、笑って話せるようになってるのが理想やなぁ。
そういう大人を目指そうと思う。
今行ってる学校の近く

”生活”というものについて色々考えることが増えた。
同世代の友人らは、独身貴族を謳歌していたり、結婚して子育てに奔走していたり・・・
と色々で。
目の前にライフスタイルの見本がたくさん提示されていて、
さてどれを選ぶ?と問われているような。
そんな感じ。
・・
人生、何が起こるかわからない。
これまでは、この、何が起こるかわからないという点について
ほとんど考慮せずに来たけど、最近は少し違う。
病院へ実習に行ってからは、特にそう。
病気や事故はどんな年齢でも、どんな人にでも例外なく起こりうる。
それがものすごくリアルな現実として理解されたというか。
40代とかで脳卒中になる人が意外なまでにいるし、
まだ年齢的には若いのに、家族や身寄りがいないために
積極的な医療がなされないケースもある。
手術を受けたら治るけど、その手術費用の捻出ができない人も当たり前にたくさんいる。
悲観的な面を強調しているように思われるかもしれないけれど、
実際に現場を見たことのある人ならわかる気がする。
何でも起こりうるということ。
誰にでも起こりうるということ。
現場の先生の一人が言ってた言葉。
「この仕事をしてて思いますよ。人間ってなかなかぽっくりとは死ねないんやなって」
(もちろん、そのことが決して不幸なことだと言うわけではないけど、とも。)
何が起こるかもわからないけれど、何が起こっても大丈夫なように
できるだけ心づもりをしておこうと思うようになった。
どんな状況でも、すっとそれを受け入れて進んで行けるようにしたいなって。
最近、友人らと会ってても、親の老後のことが話題にのぼるようになってきた。
いつまでも元気でいてくれると思ってたらあかんなぁとかって。
これから先、家族のことで自分の時間が減ったり、自分のやりたいことが
スムーズに実現しないことが出てくるかもしれない。
でも、それは仕方がないし、そういう状況も大事にできたらいいなって思う。
犠牲になってる、とかじゃなくて。
そういうふうに思っちゃうのが一番不幸なことな気がする。
色々葛藤や苦しみも間違いなくあると思うけれど。
私はまだまだ経験していないことが多くてわからないことばかりやから
これからいろんな人に教えてもらおうと思う。
困ったら相談できる、信頼できる友人をたくさん作って(今もたくさんいてくれてるけど)。
私の経験が誰かの力になれるようにもなりたいし。
どんな経験であれ、笑って話せるようになってるのが理想やなぁ。
そういう大人を目指そうと思う。
今行ってる学校の近く
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オズ
- 2013/03/13 (Wed)
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雨。
くしゃみが止まらず、鼻もずるずる。
今年は花粉に加えて何やら怪しげな物質も大量飛散してるらしく・・・。
でも、実は今年、花粉症としての症状はほとんど出ていない。
大量飛散で街中にマスクの人が溢れかえってるときでも無事。
むしろ花粉の少ないはずの雨の日に調子が悪くなる。
空から垂れる重い雲がじとじとと長雨を降らす今日みたいな日は特に。
私と雨はとことん相性が悪いらしい。
とはいえ、晴れた日に花粉症の症状が出ていないのは奇跡みたいに思える。
去年までは本当に重篤な症状が連日出ていたから。
で、去年と今年とを比べてみて、去年と違うことが一つだけある。
ホットカルピス。
これを毎日飲んでいること。
私にとってのイイものがほかの人にも効くのかはわからないけれど、
とりあえず私にはカルピスの乳酸菌が効いている気がする。
(・・というかそれしか考えれない)
あ、あと、お酒。
ビールは飲まない。酎ハイも飲まない。
梅酒のお湯割り専門。
このお湯割りね、花粉症対策で飲み始めたんやけど、
これがおいしくて。
花粉症シーズン終わってもお湯割りにしよっかなって思うくらい。
温まるし、ソーダ割りとかよりちびちび楽しめるし。
何にせよ、冷やすのが良くないのだけは確実。
温かい飲み物飲んで、お風呂はお湯ためてゆっくりつかって、
そうやって暖かくするだけで体は随分と丈夫になる気がする。
(まぁ・・雨には勝てないけど。苦笑)
そうそう、久しぶりに映画館で映画を観た。
『オズ はじまりの戦い』。
なんとこの映画、私にとって、初アイマックス、初3D映画やった。
いやぁ・・・3Dってすごい!!
(何を今さらですかね。すいません。)
楽しかった。
・・
人はみんな弱くて強い。
強くて弱い。
オズもそう。
魔法使いなはずの王様は実は手品師にすぎない。
見せているのは魔法じゃなくて、マジック。
種も仕掛けもある。
でもそのマジックはとても素敵で、紛れもなく魔法なんだな。
マジックショーって全ては虚構だとわかっているのに
見るとやっぱりすごくて、トリックを知りたいような知りたくないような気持ちにいつもなる。
知ってしまったらせっかく抱いた幻想が崩れてしまう気がするし・・・。
でも、知ったら、そのときからマジシャンは魔法使いじゃなく人間になるんやろうな。
種明かしが進むにつれてどんどん距離が近づいていって、
そして最後にごめんねって言われる。
その瞬間はたぶん、がっかりじゃなくてホッとする気がする。
やっぱり魔法使いじゃなかったんや・・・
あー・・・良かった!!って。
だって人間として笑い合えるのが一番いいもんね。
なんだかんだで、間違いなく。
鼻が依然、ずるずるする。
今日はもう寝ようかな。
明日は晴れますように。
おやすみなさい☆
1939年の映画『オズの魔法使』の一場面。
このライオンがなかなかにコミカルで好き。

くしゃみが止まらず、鼻もずるずる。
今年は花粉に加えて何やら怪しげな物質も大量飛散してるらしく・・・。
でも、実は今年、花粉症としての症状はほとんど出ていない。
大量飛散で街中にマスクの人が溢れかえってるときでも無事。
むしろ花粉の少ないはずの雨の日に調子が悪くなる。
空から垂れる重い雲がじとじとと長雨を降らす今日みたいな日は特に。
私と雨はとことん相性が悪いらしい。
とはいえ、晴れた日に花粉症の症状が出ていないのは奇跡みたいに思える。
去年までは本当に重篤な症状が連日出ていたから。
で、去年と今年とを比べてみて、去年と違うことが一つだけある。
ホットカルピス。
これを毎日飲んでいること。
私にとってのイイものがほかの人にも効くのかはわからないけれど、
とりあえず私にはカルピスの乳酸菌が効いている気がする。
(・・というかそれしか考えれない)
あ、あと、お酒。
ビールは飲まない。酎ハイも飲まない。
梅酒のお湯割り専門。
このお湯割りね、花粉症対策で飲み始めたんやけど、
これがおいしくて。
花粉症シーズン終わってもお湯割りにしよっかなって思うくらい。
温まるし、ソーダ割りとかよりちびちび楽しめるし。
何にせよ、冷やすのが良くないのだけは確実。
温かい飲み物飲んで、お風呂はお湯ためてゆっくりつかって、
そうやって暖かくするだけで体は随分と丈夫になる気がする。
(まぁ・・雨には勝てないけど。苦笑)
そうそう、久しぶりに映画館で映画を観た。
『オズ はじまりの戦い』。
なんとこの映画、私にとって、初アイマックス、初3D映画やった。
いやぁ・・・3Dってすごい!!
(何を今さらですかね。すいません。)
楽しかった。
・・
人はみんな弱くて強い。
強くて弱い。
オズもそう。
魔法使いなはずの王様は実は手品師にすぎない。
見せているのは魔法じゃなくて、マジック。
種も仕掛けもある。
でもそのマジックはとても素敵で、紛れもなく魔法なんだな。
マジックショーって全ては虚構だとわかっているのに
見るとやっぱりすごくて、トリックを知りたいような知りたくないような気持ちにいつもなる。
知ってしまったらせっかく抱いた幻想が崩れてしまう気がするし・・・。
でも、知ったら、そのときからマジシャンは魔法使いじゃなく人間になるんやろうな。
種明かしが進むにつれてどんどん距離が近づいていって、
そして最後にごめんねって言われる。
その瞬間はたぶん、がっかりじゃなくてホッとする気がする。
やっぱり魔法使いじゃなかったんや・・・
あー・・・良かった!!って。
だって人間として笑い合えるのが一番いいもんね。
なんだかんだで、間違いなく。
鼻が依然、ずるずるする。
今日はもう寝ようかな。
明日は晴れますように。
おやすみなさい☆
1939年の映画『オズの魔法使』の一場面。
このライオンがなかなかにコミカルで好き。
30
- 2013/03/01 (Fri)
- 日々のこと |
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もう3月に入ってしまったけど・・・
先日、2月26日、誕生日でした。
30回目のバースデー。
自分では誕生日って何か特別な思いはこれといってないのだけれど、
今年は本当にしみじみ幸せを実感した特別な日になった。
あまりにも思いがけないサプライズ。
温かい言葉たち。
お祝いさせて!ってわざわざ後日集まってくれるという友人たち。
メールで、「誕生日はひすんが生まれてきてくれた私にとっても大切な特別な日」とか
「いつも前向きなヒスンのこと尊敬してんで!」とか
「ずっと大好きやで」とか
なんかもう、抱えきれない愛の言葉もたくさんもらった。
(ちなみに、全部女子からの言葉ね☆笑)
なんか、本当に有難い。
有難いとしか言いようがない。
こんなに大切に想ってもらえて本当にうれしい。
と同時に、果たして自分はその想いに見合った人間だろうか、とも思う。
何も特別なことなんてしてないのになって。
自分を振り返ってみて、私が何か人に対してしていることがあるといえば
傍にいて、一緒に笑ったり泣いたり怒ったり・・・
それくらいな気がする。
うん・・・
やっぱりどう考えてもそれだけしかない。
もし、そのことだけでこんなにも想ってもらえているのだとしたら、
なんて寛大で博愛に満ちた人たちなんやろう。
私は本当に幸せ者だな、と思う。
でもふと考えてみて、私が周りの人たちに望むこともそんなに多くはないのかもしれない。
究極のところ、好きな人たちにはできるだけ元気で
笑顔でいてほしい。
悲しいのは少しだけで、できるだけ。
でもツライときはツライと言ってほしい。
何もできないかもしれないけれど、そんなとき傍にいれる人間でありたいな、と思う。
30代の目標は、もっと素直で、もっと優しく、寛大になること。
気難しい感じにはなりたくない。
いくつになっても素直に喜んだり、悲しんだり、怒ったりしたい。
そしてもっと優しくなりたい。
寛大になりたい。
・・と、思うのです。
難しいかなぁ。
どうかな・・・。
でも、目標!
みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
私の好きなミヒャエル・ゾーヴァの絵。

先日、2月26日、誕生日でした。
30回目のバースデー。
自分では誕生日って何か特別な思いはこれといってないのだけれど、
今年は本当にしみじみ幸せを実感した特別な日になった。
あまりにも思いがけないサプライズ。
温かい言葉たち。
お祝いさせて!ってわざわざ後日集まってくれるという友人たち。
メールで、「誕生日はひすんが生まれてきてくれた私にとっても大切な特別な日」とか
「いつも前向きなヒスンのこと尊敬してんで!」とか
「ずっと大好きやで」とか
なんかもう、抱えきれない愛の言葉もたくさんもらった。
(ちなみに、全部女子からの言葉ね☆笑)
なんか、本当に有難い。
有難いとしか言いようがない。
こんなに大切に想ってもらえて本当にうれしい。
と同時に、果たして自分はその想いに見合った人間だろうか、とも思う。
何も特別なことなんてしてないのになって。
自分を振り返ってみて、私が何か人に対してしていることがあるといえば
傍にいて、一緒に笑ったり泣いたり怒ったり・・・
それくらいな気がする。
うん・・・
やっぱりどう考えてもそれだけしかない。
もし、そのことだけでこんなにも想ってもらえているのだとしたら、
なんて寛大で博愛に満ちた人たちなんやろう。
私は本当に幸せ者だな、と思う。
でもふと考えてみて、私が周りの人たちに望むこともそんなに多くはないのかもしれない。
究極のところ、好きな人たちにはできるだけ元気で
笑顔でいてほしい。
悲しいのは少しだけで、できるだけ。
でもツライときはツライと言ってほしい。
何もできないかもしれないけれど、そんなとき傍にいれる人間でありたいな、と思う。
30代の目標は、もっと素直で、もっと優しく、寛大になること。
気難しい感じにはなりたくない。
いくつになっても素直に喜んだり、悲しんだり、怒ったりしたい。
そしてもっと優しくなりたい。
寛大になりたい。
・・と、思うのです。
難しいかなぁ。
どうかな・・・。
でも、目標!
みなさま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
私の好きなミヒャエル・ゾーヴァの絵。
原点
- 2013/02/23 (Sat)
- 日々のこと |
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実習について、色々反省はあるものの、とりあえず・・・
これは頑張ったと思うことを。
・毎日始業30分前には病院に着いてた。(遅刻なし、早退なし)
・ほぼ毎日お弁当を持参した。
・毎日日誌を書き切った。(平均10ページ。最終日の日誌は17ページに及んだ)
あんまり寝てなかったけど、思えば前に働いてたときも大して寝てなかったから
意外といけた。
お弁当も前日に作っておいて、それで。
実習中、一度もウトウトしなかったし、これは頑張ったなぁと思う。
毎週末、学校の図書館で勉強したし。
実習終わったその足で本屋や図書館に向かった日もあったな・・・。
あと、全然別のプライベートな案件で電話やメールが殺到して、その対応に追われた週もあって・・・
(このときは死ぬかと思った)。
でも、なんとか乗り切った。
(とか言いつつ、実は最後のレポートがまだ残ってたりするんやけども。
今日も明日も追われる日々は続く・・・。苦笑)
実習中、ときたま日記を書いてて。
その内容を少しここに転載しようかと。
実習中、私が毎日視させてもらっていた患者さん、Aさんのこと。
倒れてから全身に重度の麻痺が残り、
歩くことはもちろん、食べることも話すこともできなくなった人。
耳も遠くて、傍で大声で話しかけないと聞こえない。
眼球の動きも制限されていて、自由に動かすことができない。
でも、知能は保たれていて。
だから自分の置かれている状況はすべてわかる。
わずかに動く口を動かしてなんとか思いを伝えようとするけれど、口の動きからだけでは
言いたい言葉を汲み取るのは難しい。
トーキングエイド(50音のキーを押して意思を伝達する機械)の操作も
指の筋力がないから押し間違えが多発する。
そんな人。
ある日の日記。
・・
今日、Aさんに野菜の名前を言ってもらった。
言ってもらった20個のうち、約半分は口の形だけで理解できて、
あとの5つくらいはトーキングエイドの最初の文字だけで理解できた。
こちらのレスポンスがいつもよりスムーズやったからか、たくさん言ってもらうことができた。
嬉しかった。
でも、それ以上に、Aさんが何を言っているのかをわかれて良かった。
毎日、Aさんの50音の発声を見てきて、
少しずつ口の形の特徴がわかってきて、トーキングエイドでどういう押し間違いが多いのかが
わかってきて・・・。
今日の訓練の最後、Aさんが、口を動かして「ありがとう」と言ってくれた。
ありがとう。
何についての感謝か。
今日私ができたことといえば、
Aさんの言葉を少しばかり理解しえたこと、ただ、それだけのこと。
それがAさんにとっては「ありがとう」なんやなと思うと、何とも言えない気持ちになった。
わかってあげられないことばかりで、大した話もできなくて、訓練だってまだできない。
今日だって、「野菜の名前」を言うとわかっていたから、言いたい言葉を推測できた部分が大きい。
今でも、口の形だけでは何が言いたいのか全くわからないことが多くて、
せっかくトーキングエイドを使ってもらってもやっぱりわからないことが多い。
労力だけ使わせて、伝わらないもどかしさばかり募らせて・・・。
でも、今日、感謝してくれた。
ありがとう。わかってくれて、ありがとう。
少し泣きそうになった。
今日のこの感覚を忘れないようにしよう。
私のこれからの原点にしよう。
これは頑張ったと思うことを。
・毎日始業30分前には病院に着いてた。(遅刻なし、早退なし)
・ほぼ毎日お弁当を持参した。
・毎日日誌を書き切った。(平均10ページ。最終日の日誌は17ページに及んだ)
あんまり寝てなかったけど、思えば前に働いてたときも大して寝てなかったから
意外といけた。
お弁当も前日に作っておいて、それで。
実習中、一度もウトウトしなかったし、これは頑張ったなぁと思う。
毎週末、学校の図書館で勉強したし。
実習終わったその足で本屋や図書館に向かった日もあったな・・・。
あと、全然別のプライベートな案件で電話やメールが殺到して、その対応に追われた週もあって・・・
(このときは死ぬかと思った)。
でも、なんとか乗り切った。
(とか言いつつ、実は最後のレポートがまだ残ってたりするんやけども。
今日も明日も追われる日々は続く・・・。苦笑)
実習中、ときたま日記を書いてて。
その内容を少しここに転載しようかと。
実習中、私が毎日視させてもらっていた患者さん、Aさんのこと。
倒れてから全身に重度の麻痺が残り、
歩くことはもちろん、食べることも話すこともできなくなった人。
耳も遠くて、傍で大声で話しかけないと聞こえない。
眼球の動きも制限されていて、自由に動かすことができない。
でも、知能は保たれていて。
だから自分の置かれている状況はすべてわかる。
わずかに動く口を動かしてなんとか思いを伝えようとするけれど、口の動きからだけでは
言いたい言葉を汲み取るのは難しい。
トーキングエイド(50音のキーを押して意思を伝達する機械)の操作も
指の筋力がないから押し間違えが多発する。
そんな人。
ある日の日記。
・・
今日、Aさんに野菜の名前を言ってもらった。
言ってもらった20個のうち、約半分は口の形だけで理解できて、
あとの5つくらいはトーキングエイドの最初の文字だけで理解できた。
こちらのレスポンスがいつもよりスムーズやったからか、たくさん言ってもらうことができた。
嬉しかった。
でも、それ以上に、Aさんが何を言っているのかをわかれて良かった。
毎日、Aさんの50音の発声を見てきて、
少しずつ口の形の特徴がわかってきて、トーキングエイドでどういう押し間違いが多いのかが
わかってきて・・・。
今日の訓練の最後、Aさんが、口を動かして「ありがとう」と言ってくれた。
ありがとう。
何についての感謝か。
今日私ができたことといえば、
Aさんの言葉を少しばかり理解しえたこと、ただ、それだけのこと。
それがAさんにとっては「ありがとう」なんやなと思うと、何とも言えない気持ちになった。
わかってあげられないことばかりで、大した話もできなくて、訓練だってまだできない。
今日だって、「野菜の名前」を言うとわかっていたから、言いたい言葉を推測できた部分が大きい。
今でも、口の形だけでは何が言いたいのか全くわからないことが多くて、
せっかくトーキングエイドを使ってもらってもやっぱりわからないことが多い。
労力だけ使わせて、伝わらないもどかしさばかり募らせて・・・。
でも、今日、感謝してくれた。
ありがとう。わかってくれて、ありがとう。
少し泣きそうになった。
今日のこの感覚を忘れないようにしよう。
私のこれからの原点にしよう。
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