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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

新年

あけましておめでとうございます。
今年は、というか、今年も、新年は親戚へのあいさつ回りから始まった。
親戚で集まってみんなで畳に手をつき深々と頭を下げ、
新年のあいさつを交わす。
そんなのがうちの母方の実家では今も続いているのだ。

・・

父方の祖父母が亡くなって、もう随分と時が過ぎた。
祖父が存命だった頃は、祖父宅に大晦日の2、3日前から泊まり込み、
そこでそのまま新年を迎えるというのが慣わしだった。
祖父宅は立派な庭付きの一軒家で、新年の始まりは大勢の親戚たちで
夜遅くまでにぎわい、親戚らにはそれぞれ宿泊用の客間が割り当てられ、
まるで小さな旅館のようだった。
食卓には伝統的な韓国料理の数々と、お取り寄せのおせち料理がずらっと並び、
それは豪華なものだった。

客人が一人増えるたびに両手を畳については頭を下げ、挨拶を交わした。
野心家だった祖父は、一流で品の良いものを好み、粗野でみすぼらしい物を嫌悪した。
だから私たち姉妹には毎年、元旦のための新品の洋服が与えられた。
一度も袖を通したことのない、その日のための服。
新しい年の始まりはいつも少し緊張した。
1月1日は特別な日だった。ずっと。

・・

今年の元旦は自分の部屋で迎えた。
ホットカルピスを飲みながら。
大晦日のギリギリの時間まで実家にいて、寝るために自分の部屋に帰ってきて、
それで。

その昔、紅白歌合戦が終わり、ゆく年くる年が始まる瞬間の
ゴーンという鐘の音が苦手だった。
なんだかとても寂しい気持ちがして。
きらびやかなフィナーレの後の、静かな鐘の音。
もうすぐ年が変わるんだ、という思いとともに、押し寄せてくる寂しさ。
変わらないでお願い、とすら思うような。
今思い返してもどうしてそんなふうに感じたのかはわからない。
でも、今でも、ゆく年くる年の始まりの瞬間は少し苦手だ。
今回もなんだか得体の知れない寂しさに襲われそうになって、
借りてきていたチャーリーとチョコレート工場の好きな場面を
急いで再生したりしてみた。
工場の選別室で大勢のリスたちがクルミの殻を割って中身を取り出す場面。
あの場面のリスたちの動きも、その直後に出てくる黄色いつなぎを着た
小人のおじさんたち(みんな顔同じ!)のコーラスも大好きだ。
悪趣味やと笑われそうやけども。

もしかしたら、きらびやかなショーの世界と現実を知らせる鐘の音の
ギャップが苦手なのかもしれない。
私はきっと夢を見ていたいんやな。
クレヨン王国が大好きで不思議の国のアリスの世界に没入していた子どもの頃。
あの頃と本質的に変わっていないのだ、たぶん。

そしてそんな今も現実逃避。
もうすぐある、残りのテスト2科目の勉強をしたくなくて逃げてる。
レポートもあるのに!
はぁ・・・(新年初ため息)。
すぅ・・・はぁぁぁぁあ(新年初深呼吸)
よし!(新年初掛け声)
頑張る!(新年初気合入れ)

楽しいことがたくさん見つかりますように。

この辺にしときます。笑




しろたん。鏡餅バージョン。w
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