手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
一歩
- 2013/03/31 (Sun)
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実はこのところ、勉強へのモチベーションの低い状態が続いていた。
何も手につかないし、何もする気が起きない。
新学年が始まろうとしていて、つい先日にはオリエンテーションもあり
いよいよ!というときだというのに・・・。
なぜなのか、理由を考えてみてもわからなかった。
ただ、得体の知れないしんどさがあって、そこから逃げるために
気分転換をしようとしたり、無理やりにでも机に向かってみたりと
悪あがきをたくさんした。
でも、思考は迷走を続けるばかりで、気分はちっとも晴れず、
焦燥感ばかりが募っていた。
でも、今日、やっとわかった。
その理由。
糸口となったのは、私のことを昔から深く理解し支えてくれてる人の言葉。
「もっと客観的になって考えてみたらどう?
もしかして何か封じ込めてるものがあるんじゃない?
自分の主観は一旦少し置いておいて、第三者的に今の状況を分析してみたら
わかるかもしれへんよ」。
・・
第三者的に考えてみた。
いつからおかしいのか。
実習が終わった後からだ。
実習がしんどかったから? 違う。
先生が厳しかったから? 違う。
あまりに大変な日々に燃え尽きた? 違う。
思うような成果が出せなかった?
・・・
患者さんに対して何ができた?
・・・
もっとできたんじゃないの?
・・・
なんでできなかったの?
・・・
・・・・・・・。
私は患者さんに何もできなかった。
私の診た患者さんは、決してそれが十分と言えるような
リハビリを受けてはいなかった。それなのに。
実習から帰ってきて、学校の先生と実習の振り返りをしたとき、
学校の先生が私の診た患者さんに取り入れられそうな
リハビリの手法をたくさん教えてくれた。
こんなにいろんなことができるんやって、私はそのとき初めて知った。
でも、実際に患者さんに接してる間に、私は何もできなかった。
現場に流れてる支配的な空気に負けて、思うように振る舞うこともほとんどできなくて、
本当に何も、何も言えなかったし、できなかった。
実習が終わったあと、実習先の先生への礼状と一緒に
私は患者さんへの手紙を同封した。
大したことをできず、むしろ煩わせてしまったことへのお詫びなどを書いた。
そして最後に、これからの季節をどうか暖かい気持ちで迎えられてくださいねって、
そう書いて送った。
ほんの少し期待した。
もしかしたらこれがわずかでも患者さんの希望につながるかもしれないって。
少しでも喜んでもらえるかもしれないって。
でも・・・
三週間後、実習先から届いたのは、
事務的な書類に貼りつけられた付箋が一枚。
そこには表面的な労いの言葉が数行書かれてあるだけで、
手紙を渡してくれたのかも、読んでくれたのかも一切書かれてはいなかった。
誰かが代読してあげないと、患者さんは、手紙を手に持つことも、
字を目で追うこともできないのに・・・。
もしかして読んでくれなかった?渡してもくれなかった?
そう思ったらますます気持ちが塞ぐようだった。
本当に本当に何もできなかったんやって。
私はあの患者さんと出会って、最後まで何もできなかったんやって。
そのことを突き付けられたとき、これについてそれ以上考えるのがつらくなった。
だから、見ないようにした。
意識の世界から追い出して、極力、考えないようにした。
・・
でも今日、前に進むために、そのことを直視した。
やっぱり考えずにこの先へ進むのは無理やってわかったから。
改めて考えたら、涙がボロボロ出てきて
本当に苦しい気持ちになった。
でも・・・
立ち込めてた暗雲は少しだけ晴れた気もした。
諦めたくないな、と思う。
自分のことも、出会った誰かのことも。
うまくいかないことばかりで嫌になるけれど。
でも、きっとそれだけじゃないから。
そう信じて、また進んでいこうと思った。
悲しいし、悔しいし、つらい。
でもそればかりじゃない。
きっと。
・・
今日のこの気持ちをずっと忘れないようにしようと思う。
何回も思い出して深く深く刻もう。
そうやってやっていこう。
目をぐっと閉じて・・・
パッと開いて、一歩。
そういうイメージで。
光が降り注ぐ坂道を、青空に向かって歩き進めるような。
そんな感じで。
とにかく、登りきるまで行ってみたい。
・・
Martha Argerich/Chopin - Raindrop Prelude
http://www.youtube.com/watch?v=ZaUX-BAaiFQ
ショパンの雨だれ。
この曲はショパンの健康状態が悪化の一途を
たどる中で作られた曲らしい。
しかも陰鬱な雨が毎日降り続いている時期だったとかで。
でも、この曲について書かれたとあるブログで、
”メロディの美しさ、明るさはこれから夏に向かう6月の雨を感じる。
どんなに激しく降り続いた雨でもいつかは必ず上がり、
柔らかい光が差しこんでくる”って書いてあって・・・。
いいなぁって。
何も手につかないし、何もする気が起きない。
新学年が始まろうとしていて、つい先日にはオリエンテーションもあり
いよいよ!というときだというのに・・・。
なぜなのか、理由を考えてみてもわからなかった。
ただ、得体の知れないしんどさがあって、そこから逃げるために
気分転換をしようとしたり、無理やりにでも机に向かってみたりと
悪あがきをたくさんした。
でも、思考は迷走を続けるばかりで、気分はちっとも晴れず、
焦燥感ばかりが募っていた。
でも、今日、やっとわかった。
その理由。
糸口となったのは、私のことを昔から深く理解し支えてくれてる人の言葉。
「もっと客観的になって考えてみたらどう?
もしかして何か封じ込めてるものがあるんじゃない?
自分の主観は一旦少し置いておいて、第三者的に今の状況を分析してみたら
わかるかもしれへんよ」。
・・
第三者的に考えてみた。
いつからおかしいのか。
実習が終わった後からだ。
実習がしんどかったから? 違う。
先生が厳しかったから? 違う。
あまりに大変な日々に燃え尽きた? 違う。
思うような成果が出せなかった?
・・・
患者さんに対して何ができた?
・・・
もっとできたんじゃないの?
・・・
なんでできなかったの?
・・・
・・・・・・・。
私は患者さんに何もできなかった。
私の診た患者さんは、決してそれが十分と言えるような
リハビリを受けてはいなかった。それなのに。
実習から帰ってきて、学校の先生と実習の振り返りをしたとき、
学校の先生が私の診た患者さんに取り入れられそうな
リハビリの手法をたくさん教えてくれた。
こんなにいろんなことができるんやって、私はそのとき初めて知った。
でも、実際に患者さんに接してる間に、私は何もできなかった。
現場に流れてる支配的な空気に負けて、思うように振る舞うこともほとんどできなくて、
本当に何も、何も言えなかったし、できなかった。
実習が終わったあと、実習先の先生への礼状と一緒に
私は患者さんへの手紙を同封した。
大したことをできず、むしろ煩わせてしまったことへのお詫びなどを書いた。
そして最後に、これからの季節をどうか暖かい気持ちで迎えられてくださいねって、
そう書いて送った。
ほんの少し期待した。
もしかしたらこれがわずかでも患者さんの希望につながるかもしれないって。
少しでも喜んでもらえるかもしれないって。
でも・・・
三週間後、実習先から届いたのは、
事務的な書類に貼りつけられた付箋が一枚。
そこには表面的な労いの言葉が数行書かれてあるだけで、
手紙を渡してくれたのかも、読んでくれたのかも一切書かれてはいなかった。
誰かが代読してあげないと、患者さんは、手紙を手に持つことも、
字を目で追うこともできないのに・・・。
もしかして読んでくれなかった?渡してもくれなかった?
そう思ったらますます気持ちが塞ぐようだった。
本当に本当に何もできなかったんやって。
私はあの患者さんと出会って、最後まで何もできなかったんやって。
そのことを突き付けられたとき、これについてそれ以上考えるのがつらくなった。
だから、見ないようにした。
意識の世界から追い出して、極力、考えないようにした。
・・
でも今日、前に進むために、そのことを直視した。
やっぱり考えずにこの先へ進むのは無理やってわかったから。
改めて考えたら、涙がボロボロ出てきて
本当に苦しい気持ちになった。
でも・・・
立ち込めてた暗雲は少しだけ晴れた気もした。
諦めたくないな、と思う。
自分のことも、出会った誰かのことも。
うまくいかないことばかりで嫌になるけれど。
でも、きっとそれだけじゃないから。
そう信じて、また進んでいこうと思った。
悲しいし、悔しいし、つらい。
でもそればかりじゃない。
きっと。
・・
今日のこの気持ちをずっと忘れないようにしようと思う。
何回も思い出して深く深く刻もう。
そうやってやっていこう。
目をぐっと閉じて・・・
パッと開いて、一歩。
そういうイメージで。
光が降り注ぐ坂道を、青空に向かって歩き進めるような。
そんな感じで。
とにかく、登りきるまで行ってみたい。
・・
Martha Argerich/Chopin - Raindrop Prelude
http://www.youtube.com/watch?v=ZaUX-BAaiFQ
ショパンの雨だれ。
この曲はショパンの健康状態が悪化の一途を
たどる中で作られた曲らしい。
しかも陰鬱な雨が毎日降り続いている時期だったとかで。
でも、この曲について書かれたとあるブログで、
”メロディの美しさ、明るさはこれから夏に向かう6月の雨を感じる。
どんなに激しく降り続いた雨でもいつかは必ず上がり、
柔らかい光が差しこんでくる”って書いてあって・・・。
いいなぁって。
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