手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
おめでたい日
8月最後の日曜日、大安。
インデが結婚した。
インデから、今の彼女と付き合ったことを聞かされたのが年明けで、
彼女を紹介されたのが3月、そのあとすぐ、結婚するんだと、
そんなおめでたい話があった。
インデが結婚する・・・。
それで何が変わるのか、変わらないのか、イマイチ判然としないまま、
今日という日を迎えた。
・・
インデとは私が大学4年のとき、彼が私の大学の院に進学してきて出会った。
気づけば仲良くなっていて、あっという間に7年。
彼は私が最も信頼している友人の一人であり、
異性の友人としては、おそらくは親友といえるただ一人の人だ。
よく二人で飲みに行き、他愛のない話で笑った。
彼と私は、育ってきた環境や生まれ持った境遇なんかが似ていて、
その部分で説明のいらない圧倒的な親和感があった。
インデとはどんな話題でもちゃんと話し合うことができて、
時には、社会の不条理への憤りや、情勢の変化への不安感なんかも共有した。
本当に、何かあれば連絡していた気がする。
たぶんその中には、彼にとって、おそらくはどうでもいいであろう話題もあったであろうに、
でもそんなのは微塵も感じさせなくて。
考え方が柔軟で、あらゆる可能性が頭の中にある感じ。
物事を決めてかかるところが無くて、話をしていて本当に楽だった。
西九条に、「大黒」という魚料理のおいしい居酒屋があって、
そこに二人でよく行った。
インデはメニューの見極めが上手くて、彼の注文する料理は
どれも格別においしい気がした。
私が酎ハイを1杯飲む間に、彼は大ジョッキのビールを軽く2杯は飲んでいた。
最初シリアスな話をしてても、絶対最後はくだらないの極みみたいな話で笑っていた気がする。
なんか本当に楽しかった。
おもしろい、楽しい以外ないような、そんな感じ。
気が向いたらそのままその後、隣の“鳥貴族”に移動して、そこで少し飲んだ。
そして、「またな!」で解散。
甲子園に阪神戦のナイターを観に行ったりもした。
仕事帰り、私が試合開始から少し遅れて球場に着くと、
インデはいつも、その時点でビールを軽く1杯は飲み干していた。
そしてご機嫌の笑顔で迎えてくれた。
彼はスタンドで試合を観ているとき、大抵、序盤は静かに試合を見守っている。
で、ある瞬間、すくっと立ち上がって、
「おい!しっかりせえや!!」とか、「ようやった!ようやった!」と叫んだりする。
周りのおっちゃんたちが、そんな彼に親近感を覚えるのか、
「おい!兄ちゃん!」と話しかけてきたりするのもしょっちゅうだった。
思えば、野球は本当によく観に行った気がする。
炎天下で高校野球観たこともあったし。
ラグビー観に行ったこともあったな・・・。
・・今から5年ほど前のある日のこと。
当時の自分にはとても手に負えないとんでもない出来事が起こった夜のことを思い出す。
気づけばインデに電話していた。
夜中の3時頃、必死に延々とコール音を鳴らした。
でもつながらなくて、そのまま眠れずに朝を迎えた。
それから、朝の5時半頃やったかな。
彼が掛け直してきてくれて。
そして私に何度も「ごめんな」と言って謝った。
「そんな大変なことがあったのに助けになれへんでホンマごめん」、と。
あの朝の電話はたぶん一生忘れないと思う。
・・
インデが結婚した。
だからと言って、これまでと何も変わらないと思っていたけど、そんなはずはなくて。
今までとこれからは明確に何かが変わる。
そのことを、今日になってやっと理解した。
寂しい、と思ってしまった。
なんでなん、と思ってしまった。
大事な大事な友達なのに、って。
私は本当に子どものまんまだ。
でも大人になんてなれない、とも思った。
二次会のテーブルで一緒になった男の人が、
「なぁ、男女の友情って成立すると思う?俺は絶対無いと思う」なんて言うので、
友情、あるよ!!って、ちょっとムキになって言ってしまった。
今考えたら、なんか馬鹿みたい、私。
・・
どうかインデが幸せでありますように。
嬉しいことや楽しいことがこれからたくさんたくさんありますように。
チュナとの間に可愛い子どもがたくさん生まれて、いいアッパになって、
そして素敵なハラボジになりますように。
そして私はもう少し大人になれますように。
こんなにもおめでたい日。
門出を祝して。
プレゼントした手作りのウェルカムボード
インデが結婚した。
インデから、今の彼女と付き合ったことを聞かされたのが年明けで、
彼女を紹介されたのが3月、そのあとすぐ、結婚するんだと、
そんなおめでたい話があった。
インデが結婚する・・・。
それで何が変わるのか、変わらないのか、イマイチ判然としないまま、
今日という日を迎えた。
・・
インデとは私が大学4年のとき、彼が私の大学の院に進学してきて出会った。
気づけば仲良くなっていて、あっという間に7年。
彼は私が最も信頼している友人の一人であり、
異性の友人としては、おそらくは親友といえるただ一人の人だ。
よく二人で飲みに行き、他愛のない話で笑った。
彼と私は、育ってきた環境や生まれ持った境遇なんかが似ていて、
その部分で説明のいらない圧倒的な親和感があった。
インデとはどんな話題でもちゃんと話し合うことができて、
時には、社会の不条理への憤りや、情勢の変化への不安感なんかも共有した。
本当に、何かあれば連絡していた気がする。
たぶんその中には、彼にとって、おそらくはどうでもいいであろう話題もあったであろうに、
でもそんなのは微塵も感じさせなくて。
考え方が柔軟で、あらゆる可能性が頭の中にある感じ。
物事を決めてかかるところが無くて、話をしていて本当に楽だった。
西九条に、「大黒」という魚料理のおいしい居酒屋があって、
そこに二人でよく行った。
インデはメニューの見極めが上手くて、彼の注文する料理は
どれも格別においしい気がした。
私が酎ハイを1杯飲む間に、彼は大ジョッキのビールを軽く2杯は飲んでいた。
最初シリアスな話をしてても、絶対最後はくだらないの極みみたいな話で笑っていた気がする。
なんか本当に楽しかった。
おもしろい、楽しい以外ないような、そんな感じ。
気が向いたらそのままその後、隣の“鳥貴族”に移動して、そこで少し飲んだ。
そして、「またな!」で解散。
甲子園に阪神戦のナイターを観に行ったりもした。
仕事帰り、私が試合開始から少し遅れて球場に着くと、
インデはいつも、その時点でビールを軽く1杯は飲み干していた。
そしてご機嫌の笑顔で迎えてくれた。
彼はスタンドで試合を観ているとき、大抵、序盤は静かに試合を見守っている。
で、ある瞬間、すくっと立ち上がって、
「おい!しっかりせえや!!」とか、「ようやった!ようやった!」と叫んだりする。
周りのおっちゃんたちが、そんな彼に親近感を覚えるのか、
「おい!兄ちゃん!」と話しかけてきたりするのもしょっちゅうだった。
思えば、野球は本当によく観に行った気がする。
炎天下で高校野球観たこともあったし。
ラグビー観に行ったこともあったな・・・。
・・今から5年ほど前のある日のこと。
当時の自分にはとても手に負えないとんでもない出来事が起こった夜のことを思い出す。
気づけばインデに電話していた。
夜中の3時頃、必死に延々とコール音を鳴らした。
でもつながらなくて、そのまま眠れずに朝を迎えた。
それから、朝の5時半頃やったかな。
彼が掛け直してきてくれて。
そして私に何度も「ごめんな」と言って謝った。
「そんな大変なことがあったのに助けになれへんでホンマごめん」、と。
あの朝の電話はたぶん一生忘れないと思う。
・・
インデが結婚した。
だからと言って、これまでと何も変わらないと思っていたけど、そんなはずはなくて。
今までとこれからは明確に何かが変わる。
そのことを、今日になってやっと理解した。
寂しい、と思ってしまった。
なんでなん、と思ってしまった。
大事な大事な友達なのに、って。
私は本当に子どものまんまだ。
でも大人になんてなれない、とも思った。
二次会のテーブルで一緒になった男の人が、
「なぁ、男女の友情って成立すると思う?俺は絶対無いと思う」なんて言うので、
友情、あるよ!!って、ちょっとムキになって言ってしまった。
今考えたら、なんか馬鹿みたい、私。
・・
どうかインデが幸せでありますように。
嬉しいことや楽しいことがこれからたくさんたくさんありますように。
チュナとの間に可愛い子どもがたくさん生まれて、いいアッパになって、
そして素敵なハラボジになりますように。
そして私はもう少し大人になれますように。
こんなにもおめでたい日。
門出を祝して。
プレゼントした手作りのウェルカムボード
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無題
Snoさん
人間関係、いろんな愛の形があって、恋愛じゃない男女の友情もあるはずなのに、
そういうのって理解されないことの方が多い気がします・・・。
でもそれで、寂しいって拗ねてる私は子どもなんでしょうね。苦笑