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手をつなぐ

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道東へ6 家族

うちの家族はたぶん、バーベキューが最も似合わない一家だ。

そもそもまとまろうという意識がない。
全体で行動しようという気がない。
でも、なんとなくお互いに気にかけていて、干渉しないけど薄く傍にいる。
困ったときは助けるけど、みたいな。
そんな感じだ。

たとえば今回の旅では、ホテルに着いた瞬間、父がどこかへ姿をくらました。
父はどこか見知らぬ場所へ行くと、まずは一人でその場所を見て回る。
そうしないと気が済まない。
好奇心が尋常じゃなく旺盛で、とにかくじっとしていられない人なのだ。
ホテルだけでなく、草原でも湖でも池でも、気づけば父はどこかへと消え、
私たちの傍には居なかった。
まぁ昔からそうなので、誰ももはや驚かないけど。
でもすごいなと思うのは、そろそろ次の場所へ移動しようかというときには
いつのまにか戻ってきているということ。
時間を捉える独特の勘の良さがあるというか・・・。
それがなんか、すごい。

母は母でなんか・・・脳内の重要なネジが数本ぶっ飛んだ感じの人で・・・。
うちの下の方の妹(24歳)も相当な天然ボケなんやけども。
だからこの二人が会話したら、ちょっとよくわからない状態になりがち。

以下、知床から阿寒湖へと向かう車中での二人の会話。

妹 「なぁなぁ、ところで湖と海ってどう違うん?」
母 「湖はそれだけやけど、海はずうっとつながってるやん」
妹 「ああ、そっか」
母 「そやで」

・・

妹 「なぁ、湖ってどうやって出来たん?」
母 「昔、恐竜っておったやろ?恐竜ってめっちゃ大っきいやん?
その恐竜が足でバーン!!ってして、穴開いたところに水がたまって出来てん」
妹 「えっ・・・!?それってホンマなん??」
母 「ホンマ。」


ちなみにこの会話をもう一人の妹は無言で聞いていて、
父はというと、度の入ったメガネの上にサングラスを
ナチュラルにダブル装着した状態で寝ていた。

・・まぁ、私もあえて突っ込まなかったんやけどね。
こうゆうの、わりと日常会話やったりするから。笑

上の方の妹は妹で結構コミカルな一面があって・・・。
今回の旅では、釧路湿原にいる丹頂鶴の物真似を披露してくれたんやけど
それが似すぎてて驚いた。
なんかね、腕を弓状に反らせながら鳥の目をするんやけど、
それがもう、鶴そのもので!!
思うに彼女、『丹頂鶴モノマネ選手権』があったら確実にぶっちぎりで優勝できます。
ホントホント!!それくらい似てた。
びっくり感動で何回もやってもらったんやけどね。

・・

それにしてもなんか・・・
こう見たらうちの家族、私以外みんな変わってんなぁ・・・。
(ここ、断じてツッコミは無しでお願いします。w)


でもま、愛すべき、なんですが。



5b06c6c2.jpeg







昼寝とは突如始まるもの。









7d7a8001.jpeg





湖の成りたちについて
大きく誤解している可能性のある妹。









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オホーツク海の夕暮れ














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