手をつなぐ
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愛を読むひと
- 2014/01/30 (Thu)
- 映画 |
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久しく、何も書いていなかった。
あと二日で1月も終わりかぁ。
あっという間。
本当に。
最近は相変わらず勉強ばかりしていて、なのでせめて
ここでは違うことを書きたいなと思う。できるだけ。
・・
映画を観た。
こんなことを書くと、映画観る余裕があるのかとか思われそうやけど…。
最近は何をしてても、~そんな時間あるのか、と思われそうで
ここに何か書くのも気が引ける。
会えていない人も多いので、なおさら。
友人関係に優劣をつけているわけでは決してなく、ただタイミングの問題とか
親密さの加減とか、そういうことなのだ。
(たとえば地元の幼馴染なら急な呼び出しにもすっぴんで出かけて
ほんの少しだけ話して帰るとかもできる)
・・って、なんかまるで言い訳みたいやからやめとこう…。
『愛を読むひと』という映画が良かった。
あらすじ:1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。
詳細は割愛するけど、序盤、かなり濃いめのラブシーンが続く。
でもあれだけの濃密で特別な時間、心の交流を目撃したからこそ、
その後の展開にすごく説得力があって、良かった。
ハンナを無期懲役にし、二人の人生を大きく変えることになった”事件”は本当に重い。
マイケルは彼女の刑を軽くする方法を知っていた。
けれど、彼女が必死になって隠す”ある秘密”を、どうしても法廷で暴露することはできず…。
その後の展開が感動的だった。
あー、これ全部言っちゃいたいな。笑
でも、言っちゃうと、これからもし観ようとする人がいたら
おもしろくなくなっちゃうしな。
代わりに、森山さんというライターさんのレビューを引用しとう。
「15歳の少年と21歳年上の女性の情事。性の目覚めを描く青春映画のごとき発端だが、ナレーターとして時折顔を出すレイフ・ファインズの沈鬱な表情が、この物語の行く末を暗示しているようで、胸がざわつく。その不安が的中。輝く夏の恋が終わりを告げてから8年、大学生になったマイケルは、かつて熱愛したハンナが、ナチス戦犯を裁く法廷の被告席にいるのを発見するのだ。 スティーブン・ダルドリー監督と脚本のデビッド・ヘアは、「めぐりあう時間たち」と同じように、物語の時間軸を寸断し、ハンナとの関係に苦悩するマイケルの心情に沿って再構成していく。過去と現在を行き来する時間が、戦後育ちの青年に突然突きつけられた戦争の影をスクリーンに広げ、甘い思い出に終わるはずだった恋が、マイケルの人生を苦渋の色に染めていく経緯をくっきりと描写していくのだ。 マイケルだけが知っているハンナの秘密を裁判長に告げることで彼女を救えたかもしれないのに、死に変えてもその秘密を守ろうとするハンナを裏切るようでそれもできず。かといって、彼女を説得して告白させるには、引き受けなければならないものの重さにたじろいでしまう。その結果、苦悩の一生を送ることになる彼に、ドイツの戦後世代の誠実さを見たような思いだ。愛する者たちの罪をあっさり許すことも、弁護して救うこともできないけれど、一緒に苦しみを抱えて生きることはできる。そうすることで歴史に対する責任を取ろうとする真摯な生き方に、胸を打たれた。」
このレビューね、まさに。
特に最後の三行に深く共感。
「愛する人の罪をあっさり許すことも、弁護して救うこともできないけれど、
一緒に苦しみを抱えて生きることはできる。」
映画ではこの、共に生きる過程が終盤で描かれてて、
それが本当に素敵やった。
犯した罪は消えないし、時間は戻らないけれど、
共にあることはできる。
それが最大の、これ以上ない救いなんやろうなとも感じた。
歴史や国家に翻弄される人間、
”恥ずかしい”という感覚、劣等感、
そして、情熱的な愛。
そういうのが好きな方は是非。
さて…寝ようかな。
おやすみなさい☆
この記事へのコメント
無題
映画すごく良かった。
ケイトの演技が素晴らしいよね。
何度も観たい、というような映画ではないけど。
pakiさん☆
まさにケイト・ウィンスレットありきの映画でしたね。
実はGyaoで配信されてて何気なく観たんですが、思いがけず良いものに出会えたという感じです。
たしかに何度も観たいかと聞かれると、そういう性質のものではないですが(^^;)