手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
ブロンド少女は過激に美しく
昨日は映画の日やったので、仕事帰りにぶらっとナナゲイに寄って
レイトショー観てきました。
『ブロンド少女は過激に美しく』という映画。
この映画を作ったオリヴェイラ監督は、製作時、なんと100才!
ちなみに、今もご存命で映画作りをされておられるのだとか。
私ね、こういう方、ほぼ無条件にすごいなって思うんです。
だって、私みたいな若造でも結構色々これまでの人生あって、
ヒーヒー言ってるのに(笑)、その3倍以上でしょ?
いやもう、人生80年でもすごいなって心から思う。
オリヴェイラ監督は100才でこの映画を作られた。
きっと語り尽くせないほど色んなことを経てきて、
それでいて今もなお冷めやらぬこの情熱!
すごいことですよ。本当に・・・。
・・
とても美しい映画。
そして映画の中の世界との距離をすごく近くに感じた。
まるで自分がリスボンの街の住民になって物語の世界を眺めているような、
そんな臨場感があった。
思うに、音が丁寧に拾われてるからなのかな。
ほんの些細な音・・・たとえば、ベッドのきしむ音とか、狭い部屋で声が反響する感じとか、
底のしっかりした靴で床を踏みしめた音とか、
そういうのがね、一個一個すごく自然な形で耳に飛び込んでくる。
場面場面にも味わいがあって・・・
主人公の男の人が美しい彼女に一目ぼれするシーン。
あの、時が止まる感じ。
ああいう言葉にならない感情を表現する場面って、
ホント撮ってる人の器が試されるというか。
・・素人目で偉そうに言っちゃってあれなんやけども
(感動を伝えたいあまりの前のめり発言、ご容赦を)、
あの場面、監督の年季を感じたなぁ。
全体を通しても、ストーリー云々を飛び越えた部分で魅せられる。
あの空気感。
リスボンの街を知り尽くしている人やからこそ、
そしてあの街を愛する人やからこそなんやろうやなぁ。
空気の捕まえ方・捉え方がね、なんか大きくて深いの。
フィルムを通じてそれが伝わってくる。
時折、象徴的に鳴り響く鐘の音も、噛み締めるように聞こえてきて・・・。
“この鐘がどれだけ長い年月を奏でてきたのか、キミは知ってるかい?”って、
そんな問いかけが聞こえてくるような。
何年も続いた鐘の音を、時の重みもセットで伝えてくれる。
感嘆・・・そして魅了されました。
うーん、今思い返してみてもホント美しい!
主演の女優さん、カタリナ・ヴァレンシュタインの美しさにも心奪われたし。
あのね、あれは誰でも一目ぼれします。
私、見ててホワワ~ってなったもん。
(キ・・キレイな人・・・)って。
カタリナ、あなたのことが私は大好きです☆笑
この映画、DVDとか出るのかな。
ポルトガル映画やから無いかなぁ・・・。
なんかじんわり癒される、余韻に浸れる映画で。
疲れた日とかにまた観たい。
それか寒い日の朝、ちょっと早く目が覚めちゃったときとかにもいいな。
カタリナ
美しい・・・。
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