手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

郷愁のような

携帯から。
うまく投稿できるかわからないけれど…
今、川西池田という駅と川西能勢口という駅の間にあるショッピングモールのベンチでぼんやりしている。

一階の真ん中に大きな四角い吹き抜けの広場があって、ここから３階まで見渡せる。
あちらこちらにクリスマスの飾り付けがされている。
明るいけど少し時代を感じる照明。
オレンジ色の小さな電飾を無数にほどこされたツリー。
華やかやけどなんとなく寂しい感じ。
少し、ウクライナのキエフのショッピングモールと似ている気がする。

あのとき飛行機の中で聴いていたサイモン＆ガーファンクルの「明日に架ける橋」を久しぶりに聴きたくなってきた。
この曲を聴きながら言葉の通じないあの街を旅したんだ。
雪に何度も足を取られながら、スリに狙われたり、まるで珍獣でも見るような人々の視線を感じながら歩いた。

あのとき私は26歳で、ものすごく悲しかった。

・・

今もしキエフ行きのチケットが目の前に用意されてるのだとしたら、間違いなく旅に出る。
雪の中を歩いて、つんざくような視線にさらされながらオペラを観に行く。
そしてホテルリービジに泊まり、美味しいバターでパンを食べる。
英語の全く通じないタクシー運転手と値段交渉をして、たぶん結局折り合わなくて雪の中を歩くことになる。

あー…
ここがキエフのベンチなら良かったのにな。

明日に架ける橋は切ない曲。
でもこの邦題は結構好き。

明日に架ける橋。

明日を信じて今日も橋を渡る。