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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

耳をすませば

もう本当に何度目かの自転車撤去にあった。
一回取りに行くたびに、罰金2500円。
私、貧乏なのに、市財政に寄付しまくり!><
そろそろ功労者として称えられてもいい頃なんじゃないかなぁ。(ぶつぶつぶつ・・・反省なし。w)

自転車保管所まではビートルズを聴きながら歩いた。

・・

学校帰り、お京阪に飛び乗って、三十三間堂へ行った。
私の大好きな場所。
何かに行き詰ったとき、答えを探しに出かける。

細長いお堂には、千体の観音像が所せましと並び、
その前を風神、雷神などの仏像たちがずらりと並んでいる。
見事というほかない造形美。
壮観。
中央には、大きな観音様が座っている。
その前でじっと手を合わせて祈った。

一周して、外のベンチでじっと考えていた。
とりとめのない、思考の旅をしていた。
時間はあっという間に過ぎ、閉堂まであと30分となったとき、
もう一度、お堂を参拝してみることにした。
受付が終了した後だけあって、さっきまでの観光客のにぎわいが嘘のように
お堂は静まり返っていた。
歩みを進めて、自分の辿ってきた右側を見ると、誰もいない。
初めて見る光景。
静かな、とても静かな。
もう何度も来たけれど、自分が一番最後なのはこれが初めてやった。

幾体もの観音像と目が合い、そのたびに全身で声を感じ取る。
何も聞こえない。でも、聞こえる。
不思議な安堵感に、ホッとする。
中央の観音様の前に立ったとき、何かとても大切なことに気付いたような気がして
ハッとした。
その感覚を確かめようと反芻するけれど、まるでその先は自分で考えなさいと言われているみたいに
力が抜けていく。
確かなものなんて何もないのだとでもいわれているような・・・。
まるであらゆる可能性を肯定されたようで、気持ちが満ちていくのがわかった。
観音様はニッコリ微笑んでいるみたいに見えた。

・・

朝陽にキラキラ光る海を想像してみる。
夜の琵琶湖の真っ黒な湖面を想像してみる。
この二つは違うようでとても似ているな、と思う。
ずっと、こんなふうに自分の世界で遊んでいた。
小さいころ、私は毎日全力でクレヨン王国の世界を想像して、
すっかりクレヨンの国の住人だった。
いつもあらぬことを一人思い描いては嬉しくなっていた。
ときどき、この感覚が今も私を救ってくれているのだと感じる。
子どものまま、大きくならない自分がいる。
足りないところばかりやけど、些細なことに喜び、悲しむ感性はそのままでありたい。








この写真、携帯で撮った荒い画像やけど結構気に入ってる。
b7317e85.jpeg




























 
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