手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
無題
- 2012/06/05 (Tue)
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言語障害のある人たちと話す会というのが学校の授業であった。
別段、なんてことない、ただ楽しく話すだけの時間だった。
何を聞いても「そうそうそう」と答える年配の失語症の女性がいて、
その方が自作の絵をたくさん持ってきてくれていた。
その絵を観ながら語らう。
「このニジんでる部分はあえてこうしたんですか?」
「そうそうそうそう」(恥ずかしそうに手を振りながら)
「紫や緑の色合いがとても美しいですね。優しい絵ですね」
「そうそうそうそう」(嬉しそう)
こんな具合に。
言葉じゃないところからたくさん言葉が生まれてくる。
それを見過ごさないように。
終盤、その女性が個展を開催したときの新聞記事があったので、それを手に取り、
「これは素晴らしいことやからよく目立つ場所に置いて他の人たちにも
しっかり見てもらいましょう」と言うと、私の肩を叩きながら、
「そうそうそうそう」(照れくさそうに、でもとても嬉しそうに)。
なんとも可愛らしい方だった。
またいつかゆっくりお話できたらいいなと思う。
気持ちの通じ合う瞬間ってあると思う。
そんなとき、必ずしも言葉がすべてを表現してくれるわけではないとも思う。
たとえば「好きです」という言葉より、もっと伝わる”好き”がある気がする。
「大切にするよ」という言葉より、もっと信じれる”大切”があると思う。
決して、言わなくてもわかるとかじゃなくて、
言葉にならない思いを感じ取るというのが大事なような・・・。
今日のやりとりだってね、交わされた言葉を文字に起こしてみたところで
全然意味がわからないと思う。
でも、その場ではちゃんと通じ合ってた。
そして意外とこういうのは信じれる感覚やったりもするのだ。
少なくとも、上っ面だけの軽い言葉のやり取りなんかよりもずっと。
・・
ここまで書いた今、電話で友人の訃報が届いた。
私と同じ歳の友人だ。
会うのは一年に一度あるかないかで、でも、一度会ったら
どんな人でも彼女のことはすっかり覚えてしまうんじゃないかというくらい、
愛らしいとしかいいようがない笑顔で笑う人だった。
アイドルみたいやなっていつも思ってた。
明日はお通夜だ。
もう何人、こうして友人を見送ったやろう。
繊細で、優しくて、そんな人が人一倍苦悩して・・・
先立っていってしまう。
なんでやろね。
つらいよ。
別段、なんてことない、ただ楽しく話すだけの時間だった。
何を聞いても「そうそうそう」と答える年配の失語症の女性がいて、
その方が自作の絵をたくさん持ってきてくれていた。
その絵を観ながら語らう。
「このニジんでる部分はあえてこうしたんですか?」
「そうそうそうそう」(恥ずかしそうに手を振りながら)
「紫や緑の色合いがとても美しいですね。優しい絵ですね」
「そうそうそうそう」(嬉しそう)
こんな具合に。
言葉じゃないところからたくさん言葉が生まれてくる。
それを見過ごさないように。
終盤、その女性が個展を開催したときの新聞記事があったので、それを手に取り、
「これは素晴らしいことやからよく目立つ場所に置いて他の人たちにも
しっかり見てもらいましょう」と言うと、私の肩を叩きながら、
「そうそうそうそう」(照れくさそうに、でもとても嬉しそうに)。
なんとも可愛らしい方だった。
またいつかゆっくりお話できたらいいなと思う。
気持ちの通じ合う瞬間ってあると思う。
そんなとき、必ずしも言葉がすべてを表現してくれるわけではないとも思う。
たとえば「好きです」という言葉より、もっと伝わる”好き”がある気がする。
「大切にするよ」という言葉より、もっと信じれる”大切”があると思う。
決して、言わなくてもわかるとかじゃなくて、
言葉にならない思いを感じ取るというのが大事なような・・・。
今日のやりとりだってね、交わされた言葉を文字に起こしてみたところで
全然意味がわからないと思う。
でも、その場ではちゃんと通じ合ってた。
そして意外とこういうのは信じれる感覚やったりもするのだ。
少なくとも、上っ面だけの軽い言葉のやり取りなんかよりもずっと。
・・
ここまで書いた今、電話で友人の訃報が届いた。
私と同じ歳の友人だ。
会うのは一年に一度あるかないかで、でも、一度会ったら
どんな人でも彼女のことはすっかり覚えてしまうんじゃないかというくらい、
愛らしいとしかいいようがない笑顔で笑う人だった。
アイドルみたいやなっていつも思ってた。
明日はお通夜だ。
もう何人、こうして友人を見送ったやろう。
繊細で、優しくて、そんな人が人一倍苦悩して・・・
先立っていってしまう。
なんでやろね。
つらいよ。
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この記事へのコメント
無題
魂ってもんがほんとうにあるなら、それは、言葉的な何かを話すのかな。生きてるひとに。