手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
人生の先輩の話
嬉しいな。
今日は色んな友人が連絡をくれる日だ。
職場でも、個人的に付き合いのある施設長さんが
別の団体の会議に出たついでに顔を見せに来てくれた。
久しぶりで嬉しかった。
この施設長さんとの出会いはちょっとおもしろい。
とある会議で同席して、名刺を交換した。
その日はそれだけやったんやけど、
次の日の夜、私の名刺を見て何かピン!と来たのか、
職場に電話がかかってきた。
「あなた、ちょっと三宮に今から出て来れません?」
・・こんなこと、出会ったばかりの人にいきなり言われたら何事かと思うよね?
一瞬断ろうかとも思ったんやけど、なんかおもしろい雰囲気の人やったなぁと思い出して
行ってみることにした。
(こういうとき、行くのが私だ。)
待ち合わせ場所であるJRの改札前で施設長さんを発見。
あっちも一瞬で私に気づいて手を振ってくれたんやけど、
そのときの施設長さんの格好に度肝を抜かれた。
モンゴルの民族衣装みたいな服を着てて。
しかも首には太い糸を編み込んで出来た民族調のポシェットみたいなのを提げてた。
そして足元はセッタ。
歳は65歳くらいなのかな。白髪で。
そんな人が、人々で混み合う駅前で「おぉ~い」って私に手を振っていた。
「今日は僕の行きつけのお店を予約してあるから」と言われ、
付いていった。
その間、ずっと施設長さん喋りっぱなし。
今日のこの服はすごくお気に入りなんだ、とか
首から提げるポシェットは物を失くさないからいい、とか、色々。
そんなこんなで、とあるビルの前に到着。
エレベーターに乗り、向かうはなんと最上階。
施設長の行きつけのお店は、あろうことかビルの最上階の
夜景が見える全面ガラス張りのレストランやった。
・・てっきり、その手の民族料理やさんに行くのかと思いきや!
その日、私はそこで美しい夜景を見ながら
施設長と一緒に、施設長が大好きだというチーズフォンデュを食べた。
食べながら、(本当に単純にお気に入りやからモンゴル服着てきはったんやなぁ)と
そのことになんだか薄く感動を覚えたりもした。
食べながら色々とお話した。
そうしているうちにわかった事実があった。
この方はただの施設長じゃないということ。
ものすごくたくさんの社会問題にコミットして、
実際に運動を起こしている人なんだということだ。
日本に住む在日やニューカマーの問題にもものすごく詳しい。
知り合いにも外国人が多いとかで、
それで本名で働く私に興味を持ち、食事に誘ってくれたのだった。
その出会いがもう3年ほど前なのか。
この方から私は今までに色んなことを教わった。
本当に行動派な方で。
自分で手作りの資料を作っては出向いた先で配ったり、
講演会や勉強会を主催したりもしている。
それも毎回多様な問題へのアプローチで驚かされる。
今日は沖縄の米軍基地に関する資料をいただいた。
非行少年の問題、在日外国人の問題、高齢者介護の問題、原発の問題・・・。
今までいただいた資料を総括するとすごい本ができそうだ。
ハンセン病療養所への定期的な訪問も主催していて、
それに誘っていただいたこともあった。
岡山のハンセン病療養所「長島愛生園」への訪問。
移動のバスの中で、施設長から、ハンセン病をとりまくこれまでの歴史に関する
レクチャーを受けた。
そこで私は、療養所で暮らすハンセン病元患者に在日朝鮮人が
たくさん含まれているという事実を初めて知った。
とりわけ、多いのだ。
そして、そこでの忘れられない出会いもあった。
・・
施設長は本当に知見の広い方だ。
いや、知見というよりは、あらゆる問題を自分の問題として捉えることのできる、
根本的な当事者性を持った人というか。
日本人で、男性で、「当事者」という枠にはおおよそ該当しないであろう存在でありながら、
そうではないところに分類される自分の存在自体の暴力性を深く認識しておられるというか。
だからこその当事者性に気づいて動ける人。
こういう感じの人は残念ながら決して多くはない。
施設長はすごく希有な人。
つまりは・・・スペーシーな方なのだ。笑
私が尊敬する人の一人だ。
・・時たま、話の展開がべらぼうに早くてちょっと付いていけなかったりも
するんやけどね。笑
あと、一回に会ったときの情報量がめちゃくちゃ多くて。
FAXで情報提供してくれるときもあるんやけど、
そのFAXが、必ずと言っていいほど早朝6時頃に来るという・・・。笑
実家に住んでたとき、うちの母がそれで毎回ブチ切れてた。
「あんたの知り合いからのFAXの音で目覚める朝ほど不快なもんはない」って。
この言葉、寝起きの爆発頭で言ってた。ははは!
そんなこんなで楽しい愉快な方でもあるんです。w
・・
わ、なんか今日も長々と書いちゃったなぁ。
こういう話は楽しくて、書き出したらキリがない!
とりあえず、この辺で。
読んでくれた方、ありがとうございます。
嬉しい!
モンゴルの民族衣装。
この人・・誰やろうね。
(どこかの誰かさん、無断転載ごめんなさいw)
今日は色んな友人が連絡をくれる日だ。
職場でも、個人的に付き合いのある施設長さんが
別の団体の会議に出たついでに顔を見せに来てくれた。
久しぶりで嬉しかった。
この施設長さんとの出会いはちょっとおもしろい。
とある会議で同席して、名刺を交換した。
その日はそれだけやったんやけど、
次の日の夜、私の名刺を見て何かピン!と来たのか、
職場に電話がかかってきた。
「あなた、ちょっと三宮に今から出て来れません?」
・・こんなこと、出会ったばかりの人にいきなり言われたら何事かと思うよね?
一瞬断ろうかとも思ったんやけど、なんかおもしろい雰囲気の人やったなぁと思い出して
行ってみることにした。
(こういうとき、行くのが私だ。)
待ち合わせ場所であるJRの改札前で施設長さんを発見。
あっちも一瞬で私に気づいて手を振ってくれたんやけど、
そのときの施設長さんの格好に度肝を抜かれた。
モンゴルの民族衣装みたいな服を着てて。
しかも首には太い糸を編み込んで出来た民族調のポシェットみたいなのを提げてた。
そして足元はセッタ。
歳は65歳くらいなのかな。白髪で。
そんな人が、人々で混み合う駅前で「おぉ~い」って私に手を振っていた。
「今日は僕の行きつけのお店を予約してあるから」と言われ、
付いていった。
その間、ずっと施設長さん喋りっぱなし。
今日のこの服はすごくお気に入りなんだ、とか
首から提げるポシェットは物を失くさないからいい、とか、色々。
そんなこんなで、とあるビルの前に到着。
エレベーターに乗り、向かうはなんと最上階。
施設長の行きつけのお店は、あろうことかビルの最上階の
夜景が見える全面ガラス張りのレストランやった。
・・てっきり、その手の民族料理やさんに行くのかと思いきや!
その日、私はそこで美しい夜景を見ながら
施設長と一緒に、施設長が大好きだというチーズフォンデュを食べた。
食べながら、(本当に単純にお気に入りやからモンゴル服着てきはったんやなぁ)と
そのことになんだか薄く感動を覚えたりもした。
食べながら色々とお話した。
そうしているうちにわかった事実があった。
この方はただの施設長じゃないということ。
ものすごくたくさんの社会問題にコミットして、
実際に運動を起こしている人なんだということだ。
日本に住む在日やニューカマーの問題にもものすごく詳しい。
知り合いにも外国人が多いとかで、
それで本名で働く私に興味を持ち、食事に誘ってくれたのだった。
その出会いがもう3年ほど前なのか。
この方から私は今までに色んなことを教わった。
本当に行動派な方で。
自分で手作りの資料を作っては出向いた先で配ったり、
講演会や勉強会を主催したりもしている。
それも毎回多様な問題へのアプローチで驚かされる。
今日は沖縄の米軍基地に関する資料をいただいた。
非行少年の問題、在日外国人の問題、高齢者介護の問題、原発の問題・・・。
今までいただいた資料を総括するとすごい本ができそうだ。
ハンセン病療養所への定期的な訪問も主催していて、
それに誘っていただいたこともあった。
岡山のハンセン病療養所「長島愛生園」への訪問。
移動のバスの中で、施設長から、ハンセン病をとりまくこれまでの歴史に関する
レクチャーを受けた。
そこで私は、療養所で暮らすハンセン病元患者に在日朝鮮人が
たくさん含まれているという事実を初めて知った。
とりわけ、多いのだ。
そして、そこでの忘れられない出会いもあった。
・・
施設長は本当に知見の広い方だ。
いや、知見というよりは、あらゆる問題を自分の問題として捉えることのできる、
根本的な当事者性を持った人というか。
日本人で、男性で、「当事者」という枠にはおおよそ該当しないであろう存在でありながら、
そうではないところに分類される自分の存在自体の暴力性を深く認識しておられるというか。
だからこその当事者性に気づいて動ける人。
こういう感じの人は残念ながら決して多くはない。
施設長はすごく希有な人。
つまりは・・・スペーシーな方なのだ。笑
私が尊敬する人の一人だ。
・・時たま、話の展開がべらぼうに早くてちょっと付いていけなかったりも
するんやけどね。笑
あと、一回に会ったときの情報量がめちゃくちゃ多くて。
FAXで情報提供してくれるときもあるんやけど、
そのFAXが、必ずと言っていいほど早朝6時頃に来るという・・・。笑
実家に住んでたとき、うちの母がそれで毎回ブチ切れてた。
「あんたの知り合いからのFAXの音で目覚める朝ほど不快なもんはない」って。
この言葉、寝起きの爆発頭で言ってた。ははは!
そんなこんなで楽しい愉快な方でもあるんです。w
・・
わ、なんか今日も長々と書いちゃったなぁ。
こういう話は楽しくて、書き出したらキリがない!
とりあえず、この辺で。
読んでくれた方、ありがとうございます。
嬉しい!
モンゴルの民族衣装。
この人・・誰やろうね。
(どこかの誰かさん、無断転載ごめんなさいw)
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