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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

うわずり

このブログというものを書き出したのが5~6年くらい前で、今更ながら少しばかり機能を追加して、どのページがよく読まれているのかとかそういうのをざっくり知れるようになった。
本当に今さらやけど。
意外にも映画について書いた記事から入ってくる人が多い。
音楽はコーネリアス・カーデュー、そしてスピッツ。
スピッツはスピッツの曲名をタイトルにしている記事があって。
ただ、肝心のその曲についてはほぼ何も書いてないからがっかりされてるかもしれないな。
あと、ヒャッ!となるのが、なかなかに昔の、今読んだら恥ずかしい記事を読まれていたとき。
過去の自分が書いたものを読み返すことってほとんどないから、このたび改めて読んでみて、恥ずかしッ!てなったものチラホラあり。。

いやあ…うわずっている。
フライングで出発して実は失格なのに1位でゴールして喜んでるみたいな。
力みすぎていたり、過剰に前向きやったり。苦笑
まぁ…あえて消すのもそれこそ今更やしこのまま残しておこうかと思うけど。
20代は恥ずかしいことがいっぱいだったということで。。。

こう振り返ると、趣味趣向もいろいろ変わったなぁ。
音楽は特に、聴くものが色々変わってきていてその変遷は我ながら少し興味深い。
中・高生の頃はミスチルが好きやったのにあるときパタっと聴かなくなって。
それでも日本のミュージシャンはそれなりに好きでかつては夏フェスとかも行ってたし。
それはそれで楽しかったな。
でもいつしか音楽に乗って聴こえてくる日本語が嫌になってしまって。
詩情が感じられないというか…
情感の乏しい、言葉の響きとしてのおもしろさも感じられない、うすべったい日本語の曲が増えたような気がする。
それからかな。洋楽と器楽曲ばかり聴くようになったのは。
洋楽も、私が英語に堪能なら嫌になるかもかな。
ただ今のところそうではないしたぶん今後も大丈夫。笑

自分がいつも美しい正しい日本語を使えているでもないし、芸術を十分に理解しうる素養や感性が備わっているかというとそれすらも怪しいんやけども。
ただなんか、好きじゃない、というのはあるので仕方がない。


・・・

私は日本語が好きで、小さい頃は大変な読書家やった。
物語が好きで、大学生くらいまでは小説もたくさん読んでいた。
日本文学も海外文学も。
それこそ、村上春樹なんかも当時の既刊本はほぼすべて読んだし、文豪と呼ばれる人たちの作品も読んでいた。
でもこれまたあるときからぱったり読まなくなった。
本は今も大好きやけど、小説という分野の本はこの10年以上まともに読んだものって無い気がする。
読まなくなったというか、読めなくなった。
この理由はよくわからない。
ムーミンの物語とかは今でも楽しく読めるし絵本も大好き。
実用書の類や紀行文も好き。
何より、日本語は今もとても好きなのに。
なんでやろう。

あと、こんな風に、書くということもやっぱり好きらしい。
でも、これまた不思議なことに、メールはものすごく苦手。
LINEはもっと苦手。
自分から誰かに長文LINEをすることはほとんど無い。
人との交流が苦手というのでは決してないんやけども…
なんか、一言一句の言葉の選びに時間がかかって疲れるというのが大きい。
たとえば、今日書いた文中でいうなら、「うわずっている」という言葉の類語で「浮ついている」というのがあるけど、自分の状態がどちらにより近いのかということが気になったりする。
話し言葉はその場で消えてしまうけど、書き言葉は残るから。
ブログは書きっぱなしで特定の誰かに向けて書いていないから気楽に書ける。
でも誰かに対しての言葉となると、慎重になる。
誤解の無いように伝えなくては、よりわかりやすく、より簡潔に、それでいて丁寧に。
そんなことをゴチャゴチャ考えるので返信が遅くなるし、しまいに自分からフェイドアウトしてしまうことすらある。
それが一番失礼やろ、とはわかってはいるけど、苦しくなってきてしまって。
我ながらややこしい人間だなと思う。

こんな私と結婚した夫は、まず長文LINEやメールを全くと言っていいほどしない。
長くなると思ったら電話。
長文メールが届いたりしたときにもサクッと一言で返しているらしい。
そもそも夫はLINEを見ない。
普段の生活で気に留めていないのだ。
だから重要な連絡のときは必ず着信を入れるようにしている。
ちなみにブログはもちろん、LINEを除くSNSの類は何もしておらずアカウントすら持っていない。
私の趣味にも全く影響されておらず、夫は格闘技やお笑いが好き。
私がいろんなものに傾倒しているのをそっと傍観しており、(ほう、今はそういうのが好きなのか)、というくらいに捉えている。
ただ、感想を言う時はある。
高木さんのことは、DVDを観て、「天才やな」とボソッと。
ちなみにこのブログも存在は知っているけど、夫は見ていない。
たぶん、最近更新してるよ!と言っても見ない気がする。
無関心に限りなく近い関心を持って放っといてくれる。
干渉しない、押し付けない。そして自分も影響されない。
ただ、美意識は似ていると思う。
美しい陶器のお湯呑と急須を見て、これでお茶を入れたら素敵やなと思ったり。
シクラメンの花がテーブルの上にあると気持ちが和むな、とか。
生活上の大切に想うものが一致しているというのはとても大事なことのような気がしている。

ああなんか、こうして書いてみたら、やっぱり今もうわずってる気がするな。
でもうわずった文って、書いているときには楽しいというのがわかった。

小説を読めない理由は謎のまま。





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