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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

恨ハン

週末になると体調がぐだぐだになる奇病が治らず、今日のコンサートも
鼻水ずるずる。
一般客はほとんど無しで、オカリナ教室とヘグム教室の生徒たちによる
生徒たちだけのコンサート。
もっともっと練習して臨みたかったけど、なかなかそうはいかなくて・・・
言い訳ばかりになってしまった今回。
でも、とりあえず出れて良かった。
本当に。

色々反省はあれど、珍島アリラン(チンドアリラン)という、有名な、とても難しい楽曲に挑戦して、
なんとか弾き切ったということは良かったかなと思う。
もっとキャッチ―で聴きやすい曲にしても良かったかもしれないけれど
(たとえば『上を向いて歩こう』とか、最近の流行歌とか)、
でもやっぱりヘグムで演奏するなら朝鮮民謡がやりたくて。
伴奏はピアノじゃなくてチャンゴ(打楽器)でしてもらった。
チャンゴの鳴らすチャンダン(リズム)に乗せて、勢いをつけて弾き切る。
譜面通りにただ弾くのではなくて、そこに込められた魂を感じながら
より深い表現を求めて。

朝鮮民謡すべてに通ずる”恨(ハン)”。
恨(ハン)とは・・・(以下、wikipediaより引用)
「朝鮮民族にとっての「恨」は、単なる恨み辛みではなく、
あこがれや悲哀や妄念など様々な複雑な感情をあらわすものであり、
彼らの文化は「恨の文化」と呼ばれる事もある。
「恨」の形成の裏には、時の王権や両班による苛斂誅求を極めた支配や、
過去より幾度となく異民族による侵略・屈服・服従を余儀なくされ続けた長い抑圧と屈辱の歴史があると言われる。」

”恨(ハン)”が感じられないアリランはアリランじゃないと思う。
私の中には恨(ハン)がある。
朝鮮民族の末裔として現代を生きながら、私の中の”恨”はいつもは眠っている。
それを呼び覚まして、楽器を通じて伝える。
別に楽器の演奏だけじゃなくて、あるときふいに心の中で沸々として
煮え立つような瞬間はあるけども。
うまくいえないけど、たしかにそんな瞬間はある気がする。

・・

珍島アリランはこれからももっともっと弾いていきたい曲になった。
先生が、「これはずっと長く弾いていける曲」と言っていたのがすごく納得で、
その真髄を表現できるときがくるまで頑張って弾いていきたいと思った。
たとえば、ほかの曲が全然できなくても、珍島アリラン一曲ばっちり弾けたならば、
それはヘグムという楽器にすごく近づくことを意味するような、
なんかそんな感じすらする。

もっと感じていきたい。




ニューヨークフィル/アリラン 2008. 2. 26. 뉴욕 필하모닉 오케스트
(2008年2月26日にニューヨークフィルが平壌で演奏したときの映像)
一番スタンダードなアリラン。ニューヨークフィルが平壌で、アリラン。
これを初めて観たとき、なんとも言えない気持ちでいっぱいになったのを覚えている。
http://www.youtube.com/watch?v=QrEedoLFyfo&feature=related


これは珍島アリランに合わせての舞踊。
진도아리랑 /박록주, 박초선 [민요]
http://www.youtube.com/watch?v=8vxv-6oirTU&feature=related



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