すべてのものへ

二人展の振り返りの続きを。

今回はアンティーク雑貨屋さんの一角での開催ということもあって
前回、前々回のような大きな作品はほとんどなく・・・。
みどりんの作ったものとの展示距離も近いから
彼女の作るかわいらしい糸作品との調和を第一に考えてものづくりをした。
段ボールを机の上に立てれる形に組み立てて、
そこに携帯で撮った小判の写真とことばを貼り付けた展示がメイン。
あとはもう少し活字を読みたいという人に向けて、
『ヒスンの自由帳』なるノートを作成。
これはこのブログからの引用や、切り絵、写真、詩と、
思いつくままにどんどん書いたり貼ったりしながら完成させたもの。
このノートづくり、すごく楽しかった。

・・

小学生の頃、私は学校から家までの下校途中、よく一人で
遠回りをして帰った。
入り組んだ路地や脇道を通るのはおもしろくてワクワクした。
たんぽぽの花が咲く空き地で種を吹いて飛ばしたり、
軒先で日向ぼっこしている猫と仲良くなったり。
思いがけない近道を発見したときは嬉しくて、大急ぎで家に帰って
手書きの地図を書いてみたりもした。
この道が通い慣れたあの道とつながっている！！
それがわかった瞬間の、あの驚きと喜び。
今思い出してみても胸が高鳴る気がする。

迷いそうになったときや心細くなったときには空を見上げた。
そしていつもの空がそこにあるのを確認してホッとした。
ふわふわの白い雲や優しく吹きつける風を感じ、息を吸い込み、
大丈夫って思った。

・・
なぜ二人展をするのかということを考えたとき、
原点にあるのはこの感覚かもしれない。
そこにあるすべてのものと自分が確かにつながっているのだという感覚。
自分と無関係なものなんて一つも無い。
空も、雲も、アリも、ネコも、過去も、未来も、
日本も、外国も、遠くの惑星も、近くの惑星も、宇宙そのものも。
つながっている。
私はその中で驚いたり、笑ったり、悲しんだり、怒ったり、喜んだりしている。

日常にひそむたくさんの感動を誰かと共有したい。
近道を見つけた瞬間の驚きや、子猫の背中に触れたときの優しい気持ち、
空を見上げた瞬間のあの言い得ない安堵感も。
そして時折襲う不条理な悲しみや沸々と沸き起こる怒りでさえ。
何も見逃したくない。何も聞き逃したくない。
もっともっと知りたい。
もっともっと感じたい。
そして誰かにそれを伝えたい。
その思いが今もこうして私を動かしている。
また、新しいことばが生まれてくる。

二人展やこのブログという場を通じて
かけがえのない分かち合いができることを、本当に幸せに思います。


すべてのものへの感謝を込めて。

みんなのことが大好き！！


ありがとうございました☆



私信：みどりん、本当にありがとう。



＊オマケ＊
今回、デジカメの充電が途中で切れてしまい、
あまり写真が撮れなかったのですが、一眼レフカメラを持った友人が
素敵な写真を撮ってくれたのでそれを少し使わせてもらおうかと・・・。
２８日の様子です。
（ユジャ＆ミレ、著作権侵害とか肖像権侵害とかあればすぐに連絡ください。＾＾；）


ワークショップ用の机での展示。もう一つ机があってそこにもたくさん並べました。




























大盛況だったワークショップ