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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

私にとってのかかし荘

みなさま、素敵なクリスマスイヴをお過ごしになられましたでしょうか?
私は・・・ふっ・・・
とうとう・・・
病院へ。
体調がどうにもこうにも戻ってこず、お医者さんにかかりました。
イヴに、初診。
ま、でも、そんなもんですよね?24日なんてのは。笑

何を食べてもお腹が痛い。
市販の薬が効かない。
でも私、病院が嫌いで。
なんとか自力で治そうとウダウダしていたら
体重が短期間で2~3㎏あれよあれよと落ちてしまい、
これはさすがにヤバイなと。
で、観念して行ってきました。
あー・・・凹
ちなみに医者からは、「何か最近大きなストレス抱えてませんか?」とか
言われてしまった。
原因がようわからんらしい。
でもま、強力な薬のおかげか、だいぶ良くなってきたのでもう平気ですが。
病は気から~。

と、そんなこんなですが、明日!!
いよいよ、かかしのクリスマス会です。
今回、実は言い出しっぺは何を隠そう、この私なのです。
私の思いつきを理解し、「やろう!」と強い力で後押ししてくれたのがみどりん、
そしてはなの介護者、あかりさん。
手伝ってくれたまっぴーと大輔もありがとう。
あと、明日手伝ってくれる人たち、
どうぞよろしくお願いします。

今回、クリスマス会を企画したことには理由があり・・・。
実は、かかし荘は今、はなが住んでいるだけで、それも豊中市にあるマンションとを
行ったりきたりしながらの生活で。
・・かつて、かかし荘にはいつもたくさんの人がいた。
住人だけでなく。
でも今はいない。
もちろん、状況や環境が変わっていくのは当たり前のことやし、
変わらないとつまらないとも思う。
だから今のかかし荘の状況が悪いとかいいとかそういうのはないと私は思っている。
ただ、一方で、あの日々があったこと、あの場所があったこと、そして今もあること、
忘れたくない。
私はそう思うから。
だからクリスマス会したいなぁって、そう思った。

以下、明日、写真と一緒にかかし荘の壁に掲示する予定の文です。
長くなるけど、良かったら読んでみてください。


~私にとってのかかし~

 

今、かかしに住んでいるのは、はな。
そのはなも、もう一つの住居である桃山台のマンションに泊まることの方が
最近はめっきり多くなっていて、あんなに騒がしかったかかし荘の姿は、
今はもう、無い。


私とはなが出会ったのは今から6年前の冬。

あのとき、はなはまだ高校生で、大国町の、とあるグループホームで暮らしていた。
グループホームの入口は節電のために電気が消されていて、夜は真っ暗で怖かった。
入口奥のエレベーターの光だけが頼り。
恐る恐るエレベーターに乗り込んだら、5階へ。
はなの部屋はそこにあった。
私の記憶の中のあの場所は、なんだかとても寒かったような気がする。
トイレに行って帰ってきたら、足の指先がガチガチになってしまっていた。


はなが桃谷の家に引っ越したとき、あの家の小さな部屋はあったかかった。

いつもベルも鳴らさず入っていって、はなの布団に潜り込み、一緒にダラダラした。
狭くてボロボロで、いつ来るかわからない地震に怯えてしまうような家だったけど、
足の指先がガチガチになることはなかった。
 


はなが「かかし荘」の管理人になったとき、私は相変わらずベルを鳴らさなかった。

あるとき注意された。
そこは、はなだけの家ではなかったから。
それからは、ベルを鳴らすようになった。

はなと同じ年頃の、かかし荘の住人たち。
私の友人でもある、住人たち。
そして、住人の友人たち、私の友人、ヘルパーさんの友人、今日出会ったばかりの人、
なんとなく来てみちゃった人・・・

いつもいろんな人が集まり、共に食卓を囲んだ。
食べたくなかったら食べなくて良くて、話も聞きたくなかったら聞かなくていい。
でもそれはルールというような堅苦しいものではなくて、なんか"そういうもの"だった。
あるがままに居たらそれでいいし、それ以外に何があるの?
そんな感じ。
私は、かかし荘の、そんな適当さやいい加減さが大好きだった。
今までにはなが住んできた場所の中で、一番楽しいし温かい。
そう思った。 

・・

かかし荘のクリスマス会にあたって、いくつか言葉を寄せた。 

適当で、バラバラで、でも傍に居る。
笑い声が聞こえてくる。
みんなの吐く息を吸って、
かかしが呼吸を始める。


あくまで居住空間でありながら、

人と人との交流拠点にもなってきた「かかし荘」。
たくさんの出会いを生み出したこの場に
また温かい息を吹き込みたい。
新たな出会いとつながりを、再び。

・・

実は私は、過ぎ去りし時を感傷的に振り返るのは面倒くさくて苦手だ。
だって、じっとしてても、今日という日は終わって明日がやって来る。
たとえ何もしなくても、歳をとっていく。
仮にそれがつらくても、悲しくても、それに向かっていくしかないから。 

でも、つい、かかし荘という場所のこと、あの日々のことを振り返ってみてしまった。
楽しかったなぁ。
またやりたいなぁ。
そんな思いがよぎった。

クリスマス会、やりたいなって思った。

 

人が居ても居なくても、かかし荘の柱は古びていく。
壁はボロボロになり、畳は朽ちていく。
でも、それは時を刻んだ証なんじゃないのか。
家は人に住んでもらってこそ幸せだなんて、家に対して失礼な気がする。
だからそんなことは言わない。
かかしは今日も明日もかかしのまま、今日が終われば明日、
明日が終わればあさってを生きていく。

そんなかかし荘に、ありがとう。 

柱の一つ一つに、畳の一枚一枚に、ボロボロ落ちてくる土壁に、ありがとう。

この場があったから出会えたもの、人。
ここで過ごした時間は幻じゃない。
事実なんだ。

 

今日の次は明日、明日の次はあさって。
離れても通り過ぎても
その事実は変わらない。


2010.12.25
  ひすん



 

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