手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
THE WAVE
11月~12月はライブ、映画、展覧会、演劇・・・と、
色んなものをとにかく観る、聴く予定にしている。
で、さっき、TSUTAYAで借りてきた映画『THE WAVE』を観た。
まぁなんとまぁなんとまぁ!という映画でした。
~簡単なあらすじ~
高校教師のベンガーは特別授業週間で独裁制について学ぶクラスを受け持つことに。
若くて生徒からの人気もあるベンガーは授業の一環として、
生徒に独裁制を体験させようとある提案をした。
それは授業中に自分を指導者とした独裁制を行うというもの。
最初は嫌悪感を示す生徒たちだったが、やがてこれまでに味わったことのない一体感に興奮していく。
そして生徒たちは自らを「ウェイヴ」と名乗って異物の排除を行うようになり…。
(さらにあらすじを知りたい人はここを。)
"洗脳"がテーマの映画ということでいいのかな。
なかなかセンセーショナルな展開で・・・。
でも恐ろしいというよりは、非常に身近な物語やと感じた。
ああこういうこと、よくあるよねぇというか。
(細かいストーリーは映画の紹介サイトを参照。)
観た直後の率直な感想を言うなら、
この映画を観て、単に恐ろしいと思っちゃうと
それはなんか思うツボなんやろうなということ。
映画では団結や助け合いのシーンと一緒に過剰な連帯感が
暴力につながっていく様が描かれているわけなんやけども・・・。
うーん・・・。
ならば個人主義がいいのか?っていう。
虐待で子どもが死んでいくのは私は行きすぎた個人主義の影響が
大いにあると思っていて。
だからこの映画を観て、やっぱ団結って気持ち悪いね、個人の自由バンザイ!って
なっちゃうのはそれはそれで気持ち悪いっていうか。
いやいや本当にそれでいいのか?っていう。
今のご時世、個人主義が社会のメインストリームになっていて
その結果、孤立や孤独の中で死んでいく人がいたりするわけで。
その辺の問題点に目を伏せて、やっぱりこっちがいいよねってなるとしたら
それはなんか違うやろうっていう・・・。
過剰な団結が暴力と紙一重っていうのはそれはそうなんやろうけどね。
この映画を観ていて、
大学で受講した社会学の授業を思い出した。
毎回異なる色んな社会問題について少人数でディスカッションするという授業。
なぜかそこで私は先生に目をつけられてて、
しょっちゅう指名されては意見を求められた。
あるとき私は、資本主義のシステムに問題があるという
主旨の発言をしたんやけども、
そのとき、「じゃああなたは社会主義を支持するのか!」と非常に強い口調で
詰め寄られた記憶がある。
いやいやそうじゃなくってっていう。
私はただ、問題があるということを言っただけなのに、
なんでイコール社会主義崇拝者みたいな扱いになるんやろうって。
その振り切れた二元論にものすごく違和感を感じたのを覚えている。
この映画もそれと似ているなぁと。
そもそも「独裁」なんていう科目があること自体驚きなんやけど
(そんなのを教科として学ぶこと自体どうなんやろうっていう。しかも実習で!)、
この実習の中ではひたすら「団結」か「個人主義」かを生徒らは選ばされる。
その二つしかないの。
振り切れた二元論。
この映画の何が恐ろしいかってここだ。
究極の選択しかないところ。
それがものすんごく気持ち悪い。
気色悪い。
なんか心理学の気持ち悪さとも似ているなぁ。
人の心なんてその一瞬一瞬で揺れ動くもの。
私は心理学を一瞬学んですぐリタイアしちゃった人なんやけど、
人間の心以上に捉えどころのないものなんてないと思っていて。
そもそもそんなもん知りたいか?っていう・・・。
悲しんだり嬉しかったりの理由をイチイチ考えて分析するなんて不毛の極みじゃないかと。
(別にそれをする人を批判するわけじゃないし、私もしちゃうときあるんやけども。)
心なんてはっきり言ってよくわからない。
でもそれでいいし、そういうものなんじゃないのかなぁと。
TSUTAYAでこのDVDにポップが付いてたんやけど、
「洗脳って怖えー!」って書いてたんよね。
それもなんか、うーん・・って。
そう思っちゃうこと自体、洗脳されてない?って。
問いかけを忘れちゃうことが一番怖いよ。私は。
なんか思ったことそのまんまダーッと書いちゃいましたが・・・。
気になる人は是非、一見を!
そして感想教えて欲しいなぁ。
ほかの人がどう思うのかも聞いてみたい。
*これからこのブログ、この手のレビューが続きそう!
色んなものをとにかく観る、聴く予定にしている。
で、さっき、TSUTAYAで借りてきた映画『THE WAVE』を観た。
まぁなんとまぁなんとまぁ!という映画でした。
~簡単なあらすじ~
高校教師のベンガーは特別授業週間で独裁制について学ぶクラスを受け持つことに。
若くて生徒からの人気もあるベンガーは授業の一環として、
生徒に独裁制を体験させようとある提案をした。
それは授業中に自分を指導者とした独裁制を行うというもの。
最初は嫌悪感を示す生徒たちだったが、やがてこれまでに味わったことのない一体感に興奮していく。
そして生徒たちは自らを「ウェイヴ」と名乗って異物の排除を行うようになり…。
(さらにあらすじを知りたい人はここを。)
"洗脳"がテーマの映画ということでいいのかな。
なかなかセンセーショナルな展開で・・・。
でも恐ろしいというよりは、非常に身近な物語やと感じた。
ああこういうこと、よくあるよねぇというか。
(細かいストーリーは映画の紹介サイトを参照。)
観た直後の率直な感想を言うなら、
この映画を観て、単に恐ろしいと思っちゃうと
それはなんか思うツボなんやろうなということ。
映画では団結や助け合いのシーンと一緒に過剰な連帯感が
暴力につながっていく様が描かれているわけなんやけども・・・。
うーん・・・。
ならば個人主義がいいのか?っていう。
虐待で子どもが死んでいくのは私は行きすぎた個人主義の影響が
大いにあると思っていて。
だからこの映画を観て、やっぱ団結って気持ち悪いね、個人の自由バンザイ!って
なっちゃうのはそれはそれで気持ち悪いっていうか。
いやいや本当にそれでいいのか?っていう。
今のご時世、個人主義が社会のメインストリームになっていて
その結果、孤立や孤独の中で死んでいく人がいたりするわけで。
その辺の問題点に目を伏せて、やっぱりこっちがいいよねってなるとしたら
それはなんか違うやろうっていう・・・。
過剰な団結が暴力と紙一重っていうのはそれはそうなんやろうけどね。
この映画を観ていて、
大学で受講した社会学の授業を思い出した。
毎回異なる色んな社会問題について少人数でディスカッションするという授業。
なぜかそこで私は先生に目をつけられてて、
しょっちゅう指名されては意見を求められた。
あるとき私は、資本主義のシステムに問題があるという
主旨の発言をしたんやけども、
そのとき、「じゃああなたは社会主義を支持するのか!」と非常に強い口調で
詰め寄られた記憶がある。
いやいやそうじゃなくってっていう。
私はただ、問題があるということを言っただけなのに、
なんでイコール社会主義崇拝者みたいな扱いになるんやろうって。
その振り切れた二元論にものすごく違和感を感じたのを覚えている。
この映画もそれと似ているなぁと。
そもそも「独裁」なんていう科目があること自体驚きなんやけど
(そんなのを教科として学ぶこと自体どうなんやろうっていう。しかも実習で!)、
この実習の中ではひたすら「団結」か「個人主義」かを生徒らは選ばされる。
その二つしかないの。
振り切れた二元論。
この映画の何が恐ろしいかってここだ。
究極の選択しかないところ。
それがものすんごく気持ち悪い。
気色悪い。
なんか心理学の気持ち悪さとも似ているなぁ。
人の心なんてその一瞬一瞬で揺れ動くもの。
私は心理学を一瞬学んですぐリタイアしちゃった人なんやけど、
人間の心以上に捉えどころのないものなんてないと思っていて。
そもそもそんなもん知りたいか?っていう・・・。
悲しんだり嬉しかったりの理由をイチイチ考えて分析するなんて不毛の極みじゃないかと。
(別にそれをする人を批判するわけじゃないし、私もしちゃうときあるんやけども。)
心なんてはっきり言ってよくわからない。
でもそれでいいし、そういうものなんじゃないのかなぁと。
TSUTAYAでこのDVDにポップが付いてたんやけど、
「洗脳って怖えー!」って書いてたんよね。
それもなんか、うーん・・って。
そう思っちゃうこと自体、洗脳されてない?って。
問いかけを忘れちゃうことが一番怖いよ。私は。
なんか思ったことそのまんまダーッと書いちゃいましたが・・・。
気になる人は是非、一見を!
そして感想教えて欲しいなぁ。
ほかの人がどう思うのかも聞いてみたい。
*これからこのブログ、この手のレビューが続きそう!
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この記事へのコメント
無題
あは、笑える!
私はさぁ「洗脳って怖えー」というより…
ファシズムって、楽しいんやろな~って思った(笑)
で、外から見るとそれってすごく滑稽なんやなって。
そしてそれは、実はとても身近なもので、一歩間違えば暴走してしまう要素がどこにでもあるように思えて、それが怖いな、って思った。
「ウェイヴのポーズ」我が家でしばらく流行ってました~(笑)
ありがとうございます☆
しかも感想書いていただいてて嬉しい!
ウェイヴ、Snoさんにお勧めいただいてからすぐ借りに行ったんですけど
そのときは全部貸し出し中で、バタバタを経てやっとこさ昨日観れました!
>ファシズムって、楽しいんやろな~って思った(笑)
で、外から見るとそれってすごく滑稽なんやなって。
たしかにその渦中にいる人はなかなか気づけないもんなんですよね。きっと。
でも漠然とした違和感の糸口みたいなのはその辺にゴロゴロしているはずで。
だから大事なのはそれに気づいたときの行動なのかなぁと。
>そしてそれは、実はとても身近なもので、一歩間違えば暴走してしまう要素がどこにでもあるように思えて、それが怖いな、って思った。
ホントそうですね!同感です。
>「ウェイヴのポーズ」我が家でしばらく流行ってました~(笑)
あははははっ!
なんか今、バタさんが笑顔でやってはる姿が目に浮かびました~^^
あのポーズ、ちょっとおもしろいですよね。笑
ウェイヴ観れて良かったです。
また何かお勧めあったら教えていただけたらと~☆