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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

カテゴリー「日々のこと」の記事一覧

大きな木のように

今住んでいる近くに大きなクスノキがある。
気軽に出歩くことを躊躇するこの頃だけど、身体を全く動かさないとストレスがたまるしむしろ不健康かなとも思い…。
子どもたちを連れて、人通りの少ない開けた道を通っての散歩だけはとりあえずの日課。
その途中にあるクスノキ。

大きな木を見てホッとするのは、その木が自分よりもはるか昔を見てきてここにあると信じられるからかな。
太い分厚い幹に、枝に、ザラザラとした木肌。
去年やおととしの酷い台風でも、繰り返し起こる地震にも倒れなかったのだ。

木肌に手のひらをそっとあてて、どうかこのままでいてくださいと祈った。





変わらないものはないけれど、できるだけ元気でありますように。


私も、あなたも。






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なんてことのない日々のために

他愛のない話。
うちの二番目さんはとても好奇心旺盛で、いつもトコトコと部屋中を歩き回っては、いろんな引き出しや扉を開けて検品作業をしている。
特に最近はシンク下の調味料の棚がお気に入りで、在庫を一つ一つ入念にチェック。
ウスターソースと米酢にいたっては、瓶の蓋を歯でこじ開けてまで確認しようとする。
そうはさせまいとすかさず瓶を取り上げると、うわーんと大泣き。顔を真っ赤にしながら両手をピンと伸ばしてちょうだいちょうだいのジェスチャー。
なんとも悔しそうにつらそうに泣く様子に心が揺らぎ、ついまた手に持たせてあげたら、瓶を大事に胸に抱えて、次の瞬間逃走した。
トコトコトコトコトコ!!
あ、コラ!と追いかけるも、追いつくまでのわずかな隙に、瓶から少し漏れ出た米酢を味見していてあっという間に口も手もお酢まみれ。
わー、こら、もう、なんで…!(後省略)
こんな場面が無数に散りばめられた日常を送っている。

今日の夜は鶏の骨付き肉を使って参鶏湯を作った。
サムゲタン。
冷たい雨の一日だったので身体の温まるやさしいものを食べたくなって。
ナツメと松の実、にんにく、もち米も一緒にグツグツと煮て、最後に栗を入れる。
調味料はシンプルに塩、少しの胡椒。
これだけでとても美味しい。
子どもたちもよく食べてくれる。
ホッとするひととき。



テレビはもともとあまり見ないけど、今は少しつけるだけですごい勢いの情報が飛び出してくる。
テレビの中がこんなにも恐怖と不安に満ちたときってあったかな。
必要な情報はもちろんあるけれど、それ以外からは距離を置いて、子どもたちと歌ったり、心を癒すものたちに触れながらすごそうと思う。

りんごがあるから明日はおやつにリンゴケーキでも作ろうかな。
パイナップルケーキもできるな…。
甘くなりすぎないようにしよう。





大切なもの

ヘグムという楽器をずっと習っている。
初めて弾いたのは2011年2月のことらしい。
もう9年前のこと。

コロナウイルスが流行り出してから、ヘグムの先生の出演予定だったコンサートが軒並み中止、延期になったと聞いた。
教室の生徒コンサートも延期。
個人レッスンは大丈夫だと思っていたら当面自粛すると。
月に一回のレッスンは私にとっては本当に大事な時間。
音楽の世界に没頭できて、心がうんと満たされる。
期限つきとは言えそれすらも無くなってしまうのか…となんとも言えない思い。



幼い頃のはなし。
物心ついたころからずっと、父は仕事に忙しく家にほぼいなくて、いたとしてもほぼ自室にこもっていて、母は仕事に家事に妹たちの世話に忙しく、私はあまり構ってもらった記憶がない。
それを恨んだりとかは当時も今も無い。
けど、もしあのとき本が無ければどうなってたかな、とは少し思う。
記憶する限り、私は相当幼い頃からずっと本を読んで過ごしていた。
今思えば、たくさんの物語の世界が、幼かった私の心の拠り所になっていたのだと思う。
物語の世界が楽しくて面白くてそれさえあれば良かった。
本のないときにも心細くなったら空を見上げて勝手な空想の世界に逃げ込んだ。
嫌なことがあっても物語の世界に入れば忘れられた。

中学に上がったころからはそれが音楽になった。
嬉しいとき、悲しいときしんどいとき、ずっと音楽を聴いていた。
なんでもないときもいつも。
本当にずっと。
そして今みたいなこんなときにこそ。



あのとき、物語が、音楽が、あって良かった。
ささくれだった心が丸くなって
冷たくヒリヒリした気持ちが温まって
気づいてなかった何かに気づいたり、
懐かしい何かを思い出したり。
笑いがこみ上げたり、涙が出たり
そんな素敵なもの。
不要不急なんかじゃ絶対ない。
今も。
これからもきっと、ずっと、ありますように。




実感したい

こういうとき、何を思ってどういうモチベーションでいたらいいのかちょっとわからなくなってくる。
例のウイルスの件でいろんな選択を迫られる毎日。
何をどう選べば良いのかにも迷う。
もちろんどんな選択であっても未来は未定。
けど、あまりに不確実な"未定"が続くのに正直滅入ってきている。

ネガティブなことをあんまり言ったり書いたりするとなんだかその感情にすっかり飲みこまれてしまいそうで。
だから極力語らずじっと時が解決するのを待つ。
昔からわりとこんなふうにやり過ごしてきた。
でも今は…少し吐き出したいのかも。



小さい頃の記憶。
最古のものは、ベビーベッドの中で頭上を回るメリーを見ている記憶。
不思議とそのときの部屋のシンとした気配も思い出せる。
一人きり。赤ちゃんだったはずの私はそのとき泣いたのかな。それは思い出せない。

いつのまにか随分遠いところまで来てしまった気がする。
この先もそれなりに長いのかな。

はぁ…。元気が出ないとき、他愛のない話で笑ったりするのが結局一番いい気がする。
何はなくとも、ただその人の声を聞いたり、存在に触れたり、気配を共有したり。
同じときを生きる人がたしかにいて、その人も悩んだり悲しんだりしながらそこにいると。
それを心から実感できたら少し安心するような…
もっともっと実感したい。



ウイルスに負けない元気なこころ、からだ。
負けないぞー。

ぞー、ぞー、ぞー………。(小声)



おやすみなさい。





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