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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

遠く、近く

泥のように眠っていた。
寝ても寝ても眠くて、起き上がって洗濯物を干したり、
時折、ほんの少し活動らしきものをしては、また眠った。
適正睡眠時間6~7時間くらいの体質ながら、
この2週間ほどの睡眠時間は一日4~5時間、ひどい日は3時間ほどで、
最終日はとうとう徹夜やったりもして、
そのツケが一気に押し寄せたみたいな感じだ。

3時くらいから少し動きだして、学校のロッカーに忘れ物を取りに行き、
その帰りに堂島のジュンク堂へ寄り、吉田戦車の『ぷりぷり県』という
漫画を購入した。
帰りの電車が花火大会へ向かう浴衣姿の人びとで混みあっていた。
淀川の花火大会と、宝塚の花火大会へ向かう人とが入り混じっているらしかった。

帰ってきてから、1時間くらいヘグムを弾いた。
ずーっと、弾いていた。
楽器を弾くというのはそれ自体が安らぎで、疲れるというのが無い。
今からだって弾ける。
朝起きてすぐにでも弾ける。
学校の友達なんかに言わせると、
「このクソ忙しいのに楽器なんてよく弾ける」となるらしいのやけども、それは全くの逆で。
楽器は忙しさの狂気から私を守ってくれるのだ。
ほんの10分であったとしても。
忙しいからこそ、そのありがたみがよくわかる。
埋もれてしまわないように、いつでも手の届くところで待っていてくれている。
そんな気がする。

・・

久しぶりにこんなにゆっくりと過ごした。
楽器を弾いて、本を読んで。
眠くなったらまた眠る。

8時になったあたりで、外からドーンと雷みたいな音がした。
一瞬、(雨?)と思ったら、花火の打ちあがる音だった。
今住んでいる場所からでもこんなによく聞こえるのかと少し驚き、
晩ご飯に使う鶏肉が解凍するのを待つがてら、外へ少し出てみることにした。
近くの高層マンションの住人らが、ベランダから歓声を上げていた。
7階くらいから上ではちょうど見えるらしかった。
打ちあがるたびに拍手をし、「おぉー」と言う人びと。
その光景に、なんだかふっと温かいものを感じつつ、自転車のペダルを踏みこんだ。

住んでいるマンションから300メートルほど行ったところで、
うごめく人びとの姿を発見した。
薄暗く狭い路地の入り口。
そっと近づいてみると、そこから遠く、花火が見えた。
奇跡みたいな気がした。
たまたま視界を遮る高い建物が無く、まっすぐ視線の先に
キレイに打ちあがる花火の見えるスポットがあったのだ。
直径1メートルほどの花火は、嘘みたいにキレイだった。
花火がこんなに綺麗だなんて知らなかった。
遠く、何キロも先で打ちあがる花火。
近くで観ている何万人の人たちと、遠くで観ている私たち。

昔、東京の隅田川で見た花火と、天神祭で見た花火とを思い出した。
どちらも私を含め、4人で見に行った。
花火よりもその後に食べたものの方をよく覚えている。
隅田川のときはもんじゃで、天神祭のときは王将だった。
あのとき一緒にいた人たちは皆元気にしてるやろうか。
時は確実に流れていて、私は予想だにしなかった今を生きている。

遠く、近く。


しばらく堪能し、帰ってきてから晩ごはんを作って食べた。


・・

『ぷりぷり県』を読みながらまた少し寝よう。
アイスクリーム食べたいな。
コンビニに買いに行こうかな。
あ、『ぷりぷり県』ね、おもしろい。
(タイトルからして何?って感じかもやけど。笑)
なんか、ハマる。



ユニコーン/すばらしい日々
http://www.youtube.com/watch?v=1HRqWB90A_s




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