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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

良心を

昨日、4人の方から同じメールが届いた。
地震に絡んで節電を呼びかける内容で
その根拠は関西電力から関東方面への送電が云々というもの。
今日、そのうちの一人の方から、昨日のメールは誤報であるとの
お詫びのメールが届いた。

あらゆるサイトに地震情報がリンクされている。
ミクシーやツイッターでも様々な情報が飛び交っている。
何か自分にできることを!という一心で書き込まれたと思えるものもあれば、
中には、誤報やデマも数多く含まれている。
そして、「デマや誤報を信じるな」という注意喚起の言葉、
これが昨日あたりからすごく増えてきた。

この事態に、なんだかすごく違和感を感じるのは私だけだろうか。
地震が起こるうんと前から、誤報やデマなんかはネット上に流れまくっていた。
氾濫する情報の中から何を自分は信じるのか。
見極めるのか。
情報媒体と接する上で、これは基本的な態度だと思っていた。
リスクを承知の上で、情報媒体と付き合う。
自分が誤報やデマを言ってしまう危険もあるし、信じてしまうこともある。
一方で、有益な情報を発信することもあれば、他者からのそれに救われることもある。

「デマを信じるな」と、そんなことあえて言わなければいけない状況というのは
よく考えてみたら、なかなかに恐ろしい。
今は大地震発生という人命がかかった非常事態だから、というのももちろん
あるのだろうけれど・・・。
電子の情報に偏重した社会。
人間同士の血の通った関係の希薄化を痛烈に感じる。

・・

節電を呼びかけるメールを送ってきた4人の方は皆、
私が知る限りとても誠実な方々で、
今日送られてきたお詫び文もまた、懇切丁寧な内容だった。
だからなおさら、読みながら少し切なくなってしまった。
何かしよう!したい!という、人間愛や思いやりに根づいた行動が、
「余計なこと」としてのみ解釈されてしまうことがあるのなら、
それはあまりに悲しい。



なんだかやりきれない思いで本屋をのぞき、
ヘンリー・ディヴィッド・ソローの『孤独の愉しみ方』を手に取った。
吸い込まれるようにページをめくり、買って帰ってきた。


今、開いたページに書かれていた言葉。


「自分の良心を取り戻せ。
そして、自分の良心に基づいて行動したまえ。」




 

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