続き

ブログを書くようになって思うのやけれども、
私は書くことが好きなんやなぁ。
毎日ツラツラ書いてるわけなんやけど
全然苦じゃなくて。むしろ楽しい。
こういうのが好きなんですね。
発見だ。

・・

今日犯した大失態のこと。（詳細は前の日記を参照）
ハマソーとみどりんはずっと私を待っててくれたわけなんやけど、
そのとき、小沢健二の『うさぎ！』の中にあった
「エスペラールとエスペランサ」の話を思い出した。
そのことを少し書きたいなと。


以下、『うさぎ！』（2007年1月号）より。
（『うさぎ！』は大好きな本なので、これからもたぶんたくさん引用します。ｗ）

・・
南の大陸で広く話されている言語で、「待つ」は「エスペラール」、
「希望」は「エスペランサ」といいました。
そして、考えてみれば「待つ」と「希望」は、深く関わっているようでした。
人は、希望があるから待つのだし、待っている時には、
心の中に希望が宿っているはずでした。
けれど、灰色のつくり出す世界では、「待つこと」はだめなことなのです。
人びとはいつもイライラしていて、「早く早く」「速く速く」と急いでいます。

子どもたちは、学校で急がされます。
「早く早く」「速く速く」。
じっくり答えを考えていてはだめで、早く、速く、答えを思いつくと、
先生に誉められるのです。

けれどもしかしたら大事なのはじっくり考えることなのかも知れないのです。

「要するに何？結論は？ポイントは何なの？はやく！」
灰色のつくり出す世界では、日常会話でも、相手を待たせてはだめらしいのです。
しかしもしかしたら、考えがあっちへ行ったり、こっちへ寄り道したり、
なかなか結論に行かない、
その過程のすべてが、その人の「考え」なのかも知れないのです。

（中略）

待つこと（エスペラール）が消えてゆく世界では、
もちろん希望（エスペランサ）も消えてゆきます。
人が何かを「心待ちにする」能力は衰えていって、眼の前にないものは、
ただ「ない」ものになります。
けれど本当は、眼の前にないものは、「待つ」ことのできるものだ、と思うのです。
眼の前にないものを待つことによって、希望がふわりとその姿をあらわすのだと、思うのです。

「待つこと。ただ待つのではなくて、待ち、望むこと。」


・・
私はこの話が大好きで、もう何回も読んだ。

今日、ハマソーとみどりんは、大遅刻をした私を
エスペランサとエスペラールで迎えてくれた。
そこには、私への信頼とか、二人の持ってる誠実さとか、
二人がつくり出す空間の優しさとか、
そういう眼に見えないものがたくさんある気がして・・・。
眼の前にいない私を、いっぱいのエスペランサで待ってくれた二人。
待つことのできる、二人。
そんな二人を見て、大遅刻は本当に心から土下座したいくらい申し訳なかったんやけども、
正直言うと、二人に会えた瞬間はなんだかすごく嬉しい瞬間やったりもした。

「待つこと。ただ待つのではなくて、待ち、望むこと。」

待つことは希望だ。
待つ喜びを感じていけたらいいな、と思った。


ハマソーとみどりんに感謝。


エスペラール！エスペランサ！





＊オマケ


駅まで向かう道中、頭の中で流れてた曲。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT／ゲット・アップ・ルーシー
http://www.youtube.com/watch?v=C0X4wtMXYvg


ゲット・アップ・ヒスーン！ゲット・アップ・ヒスーン！って。はは。苦笑