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手をつなぐ

日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。

つれづれ回顧録

いちにのさんまのしっぽ、ゴリラのむすこ、なっぱ、はっぱ、くさったとうふ・・・。
昔、お風呂に入るときに口ずさんでた数え歌。
これで10。
さっきふと思い出した。

小さいころの記憶でいうと、私は父とお風呂に入った記憶がない。
本当に小さいころは、たしかに入れてもらっていたらしいけど、全く覚えていない。
昔住んでた実家は祖父母の代から譲り受けた古い木造の家で、
お風呂場は光の差し込まない1階の坪庭の傍にあった。
1階のほとんどは叔父の会社の倉庫(主にトイレットペーパーの段ボールが積まれていた)に
なっていて、あとは父の書斎、そしてお風呂場だけ。
物心ついたとき、父は出張でほとんど家にいなかったから、
薄暗い倉庫を横目に父の書斎に入って、一人お風呂に入るというのが毎日本当に怖かった。
ピアノもその書斎に置かれていて・・・。
シンとした薄暗い闇の中を数歩歩いて書斎の電気をつけるまでの瞬間、
あの数秒がいつもいつも怖かった。
ピアノの先生に、「ピアノが恐い部屋に置かれてるから練習できません」なんて泣き言を
言った記憶もある。
今でも悪夢にはこの書斎と倉庫とお風呂場が出てくる。
たぶん、私の心に刻まれた恐怖の原体験なのだ、これは。

・・

幼いころ、私が母に甘える時間というのは夜の10時を過ぎてからやった。
妹たちがすっかり寝てしまって、それから。
母と二人でドロドロの不倫ドラマや俗っぽいバラエティ番組なんかを観る時間がそれ。
甘えるといってもベタベタなんて決してしなくて、
というか、なんとなく恥ずかしくてそういうのは出来なかった。
本当は子どもらしく甘えたかったのやと思うけど、あの頃の私はとにかく
母と同じ目線で物を見て、大人たちに交じってお茶を飲むような
なんかそんなマセた子どもだった。
子どもより大人が好きだった。
大人の好むものを見聞きして、興味を持って、対等に扱われようとした。
遊びはいつも自分の中にあって、本と空が友達みたいな。
私の子どもらしさはそういうところにだけあって、だからあまり周りに理解されなかった。
素直じゃない子どもだと言われているのを知っていた。

・・

今の私はなんでも思ったことはわりと素直に口にしてしまう。
これは子どもの頃の反動なのかなと思ったり。
それとも、子ども時代の生き直しを今しているのかな、と思ったりもする。


そろそろ寝ようかな。

つれづれブログでした。



好きな曲。アマデウスのサントラの最後もこの曲。
Clara Haskil at Montreux/Mozart Piano Concerto K.466-2
http://www.youtube.com/watch?v=Dcv21fo6kOU




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