手をつなぐ
日々のこと、好きなもののことなどツラツラ書きます。
月の花
6つになった娘の卒園祝いの会があった。
和気あいあいと会は進んで無事に終わり、後片付けも済んで、さあ帰ろうかとなったとき、娘の姿が見当たらない。
どこに行ったのかと探すと、園庭の隅っこにいて、声をかけると勢いよく飛び出してきた。
その手には黄色い小さな花が握られていて、「このお花、持って帰ってもいい?」と言うので、いいよと答えた。
自転車で帰る道すがら、後ろの座席に座った娘が園庭の隅の思いもよらないような場所でこの花を見つけたということなんかを楽しげに報告してくれる。
そして、「このお花はね、きっと名前があるんだろうけど、ちょっとわからないから"お月さまの花"って呼ぶことにした」と。
家に帰り、小さな花用の小さな小さな花瓶を戸棚から取り出し花を飾った。娘は満足げだった。
ところでこの花は実際のところ何という花なのか気になり、調べてみたら、恐らくは水仙であると出てきた。
水仙というと、私の中ではもう少し背の高い花のイメージがあったのだけど…。
ああ、そうか、娘の切り取ったのが長い茎の先端の部分なんやなと思い直した。
それにしても花瓶に入った水仙をマジマジと見てみると、お月さまの花というのはなかなか素敵なネーミングだなと感じる。
たしかに月ってこんな色をしてるもんなぁ。
とはいえ、この花は本当は水仙って言うんよと教えた方がいいかな…?
んー…いや。
この花は水仙って呼ばれてる花なんだけど、私たちの中ではそのままお月さまの花と呼ぶことにしようと伝えよう。
娘はきっとニッコリしてうなずくと思う。
そんなお花があってもいいよねという話。

和気あいあいと会は進んで無事に終わり、後片付けも済んで、さあ帰ろうかとなったとき、娘の姿が見当たらない。
どこに行ったのかと探すと、園庭の隅っこにいて、声をかけると勢いよく飛び出してきた。
その手には黄色い小さな花が握られていて、「このお花、持って帰ってもいい?」と言うので、いいよと答えた。
自転車で帰る道すがら、後ろの座席に座った娘が園庭の隅の思いもよらないような場所でこの花を見つけたということなんかを楽しげに報告してくれる。
そして、「このお花はね、きっと名前があるんだろうけど、ちょっとわからないから"お月さまの花"って呼ぶことにした」と。
家に帰り、小さな花用の小さな小さな花瓶を戸棚から取り出し花を飾った。娘は満足げだった。
ところでこの花は実際のところ何という花なのか気になり、調べてみたら、恐らくは水仙であると出てきた。
水仙というと、私の中ではもう少し背の高い花のイメージがあったのだけど…。
ああ、そうか、娘の切り取ったのが長い茎の先端の部分なんやなと思い直した。
それにしても花瓶に入った水仙をマジマジと見てみると、お月さまの花というのはなかなか素敵なネーミングだなと感じる。
たしかに月ってこんな色をしてるもんなぁ。
とはいえ、この花は本当は水仙って言うんよと教えた方がいいかな…?
んー…いや。
この花は水仙って呼ばれてる花なんだけど、私たちの中ではそのままお月さまの花と呼ぶことにしようと伝えよう。
娘はきっとニッコリしてうなずくと思う。
そんなお花があってもいいよねという話。
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娘たち。
上の子がもう8つだ。
しっかり者で頑張り屋さん。真面目で落ち着いていて、何より優しい。
どんなお菓子でも妹と分け合って食べようとするし、綺麗に二等分できないときには必ず大きい方、多い方を妹にわたしてあげられる。
妹が叱られてシュンとしていたら、「さっき見せてくれた絵、すごい上手だったよね」なんて言って妹の良いところをさりげなく褒めて元気づけようとする。
私は自分が三姉妹の長女に生まれ、幼少時、姉として妹たちに譲ることを半ば当然のように強いられてきた経験から、上の子には一切「お姉ちゃんなのだから」というような台詞を言わないようにしてきた。でも彼女はちゃんと姉として妹を慈しみ、助け、支えてくれている。
すごいなぁと思う。
…
下の子は自由奔放で天真爛漫な5歳児だ。誰にでもニコニコと話しかけていき、どこでもすぐに馴染む。天性の社交性を持ち、甘え上手。
でも、あまりのマイペースさについ叱ってしまうことも多い。今日もそうだった。しまじろうの幼児用学習教材をさせるのに、全然真面目に取り組もうとせず、ついに「もうそんなんやったら何もしなくていいわ!」となかなかの剣幕で言い放ってしまった。
それからしばらくして少しほとぼりが冷めた頃、彼女がニコニコしながらやってきた。「オンマ、にらめっこしよう?」。睨めっこしましょ、笑ったら負けよ、あっぷっぷ!と言い切る前に、自分が既に笑いだしてしまっていて勝負にならない。何がそんなに面白いのか、とにかくゲラゲラ笑っている。それを見てるこちらもつられて笑ってしまった。
ひとしきり笑った後、お風呂に入ることにした。私が「着替えを持ってくるわ」と言うと、「あ、オンマは待ってて!」と急いで私の分の着替えまで取りに行ってくれる。お風呂の中では背中を洗ってくれるサービスまで。お互いに洗い合いっこをして一緒にくっついて湯船に浸かった。
いつもこんなふうに叱ってしまった後は、あちらから上手に仲直りをしにきてくれるのだ。ごめんねとは言わないけれど、そんな気持ちがあることを伝えてくれる。本当はちゃんとしたかったの、と。
…
去年の今頃のこと。鶴見緑地公園にコスモスを見に出かけた。二人とも大はしゃぎで跳び回り、いつものごっこ遊びを始めた。
「まぁ見て!素敵な花がいっぱいよ!コスモスというのよ!」「素敵ねぇ、いろんな色があるわ!」。どこのマダムかと思うような口調で盛り上がる幼女二人。
そのあと、少し離れたところで見ていたら、枯れたり萎れたりしている花の前で二人ずっと佇んでいる。どうしたのかと近づくと、こんな会話が聞こえてきた。
「枯れてしまって可哀想なお花…!」「この子も枯れてしまっているわ!なんて可哀想なの!」。咲いてる花よりも枯れた花が哀れだと嘆く会話を繰り返していた。その後も萎れた花を探しては「この子も可哀想…!」と。綺麗に咲いてるお花も見なよと言いつつ、思わず笑ってしまった出来事だった。
…
親バカだけど、二人とも本当にいい子だなと思う。私は子どもに支えられて今を生きてるようなものだ。
最近、つらい気持ちになることが多かったけど、二人のことを考えてしっかり生きようと思う。
忘れっぽい私はすぐに忘れてしまうから少し書いてみた。
しっかり者で頑張り屋さん。真面目で落ち着いていて、何より優しい。
どんなお菓子でも妹と分け合って食べようとするし、綺麗に二等分できないときには必ず大きい方、多い方を妹にわたしてあげられる。
妹が叱られてシュンとしていたら、「さっき見せてくれた絵、すごい上手だったよね」なんて言って妹の良いところをさりげなく褒めて元気づけようとする。
私は自分が三姉妹の長女に生まれ、幼少時、姉として妹たちに譲ることを半ば当然のように強いられてきた経験から、上の子には一切「お姉ちゃんなのだから」というような台詞を言わないようにしてきた。でも彼女はちゃんと姉として妹を慈しみ、助け、支えてくれている。
すごいなぁと思う。
…
下の子は自由奔放で天真爛漫な5歳児だ。誰にでもニコニコと話しかけていき、どこでもすぐに馴染む。天性の社交性を持ち、甘え上手。
でも、あまりのマイペースさについ叱ってしまうことも多い。今日もそうだった。しまじろうの幼児用学習教材をさせるのに、全然真面目に取り組もうとせず、ついに「もうそんなんやったら何もしなくていいわ!」となかなかの剣幕で言い放ってしまった。
それからしばらくして少しほとぼりが冷めた頃、彼女がニコニコしながらやってきた。「オンマ、にらめっこしよう?」。睨めっこしましょ、笑ったら負けよ、あっぷっぷ!と言い切る前に、自分が既に笑いだしてしまっていて勝負にならない。何がそんなに面白いのか、とにかくゲラゲラ笑っている。それを見てるこちらもつられて笑ってしまった。
ひとしきり笑った後、お風呂に入ることにした。私が「着替えを持ってくるわ」と言うと、「あ、オンマは待ってて!」と急いで私の分の着替えまで取りに行ってくれる。お風呂の中では背中を洗ってくれるサービスまで。お互いに洗い合いっこをして一緒にくっついて湯船に浸かった。
いつもこんなふうに叱ってしまった後は、あちらから上手に仲直りをしにきてくれるのだ。ごめんねとは言わないけれど、そんな気持ちがあることを伝えてくれる。本当はちゃんとしたかったの、と。
…
去年の今頃のこと。鶴見緑地公園にコスモスを見に出かけた。二人とも大はしゃぎで跳び回り、いつものごっこ遊びを始めた。
「まぁ見て!素敵な花がいっぱいよ!コスモスというのよ!」「素敵ねぇ、いろんな色があるわ!」。どこのマダムかと思うような口調で盛り上がる幼女二人。
そのあと、少し離れたところで見ていたら、枯れたり萎れたりしている花の前で二人ずっと佇んでいる。どうしたのかと近づくと、こんな会話が聞こえてきた。
「枯れてしまって可哀想なお花…!」「この子も枯れてしまっているわ!なんて可哀想なの!」。咲いてる花よりも枯れた花が哀れだと嘆く会話を繰り返していた。その後も萎れた花を探しては「この子も可哀想…!」と。綺麗に咲いてるお花も見なよと言いつつ、思わず笑ってしまった出来事だった。
…
親バカだけど、二人とも本当にいい子だなと思う。私は子どもに支えられて今を生きてるようなものだ。
最近、つらい気持ちになることが多かったけど、二人のことを考えてしっかり生きようと思う。
忘れっぽい私はすぐに忘れてしまうから少し書いてみた。
小さな犠牲者たち
コロナがまた猛威をふるってきて、病院の中が落ち着かない。
みんなが疑心暗鬼になって、誰それの家族が罹患したらしいとかそんなヒソヒソ話ばかり聞こえてくる。
本当に、なんて世の中だ…!と思ってしまう。
先週末から下の子が風邪をひいている。
鼻詰まりと咳と。
みんなが疑心暗鬼になって、誰それの家族が罹患したらしいとかそんなヒソヒソ話ばかり聞こえてくる。
本当に、なんて世の中だ…!と思ってしまう。
先週末から下の子が風邪をひいている。
鼻詰まりと咳と。
熱はときどき。
微熱。
保育所の先生たちが頻回に熱を測っては、ちょっと長引いてますよねと言う。
その話を私にする際、園長は私の斜め前方3メートル先にいた。
医療従事者である私は完全にコロナ罹患を疑われてしまっている。
なんとしても濃厚接触するまいという気概がひしひしと伝わってきて、心の中で苦笑いしてしまった。
早生まれで産まれた下の子は身体が小さくて、風邪をひいたら大体一週間はグズグズと引きずる。
うちの子に限らず子どもというものは本来、そんなふうに何度も風邪をひいては病原体に打ち勝つ過程を経て強く成長するものだと思うのだけど、今は"三日以内に治らないといけない"圧を感じる。
長引くのがコロナの特徴でもあるから。
個人的にコロナの一番の犠牲者は、瞬く間に過ぎ去る幼少期を今まさに生きる子どもたちだと思う。
…
最寄駅着がもうすぐ。
何はともあれ今日も自分のできることを粛々とやるのみ。
頑張ろう。
微熱。
保育所の先生たちが頻回に熱を測っては、ちょっと長引いてますよねと言う。
その話を私にする際、園長は私の斜め前方3メートル先にいた。
医療従事者である私は完全にコロナ罹患を疑われてしまっている。
なんとしても濃厚接触するまいという気概がひしひしと伝わってきて、心の中で苦笑いしてしまった。
早生まれで産まれた下の子は身体が小さくて、風邪をひいたら大体一週間はグズグズと引きずる。
うちの子に限らず子どもというものは本来、そんなふうに何度も風邪をひいては病原体に打ち勝つ過程を経て強く成長するものだと思うのだけど、今は"三日以内に治らないといけない"圧を感じる。
長引くのがコロナの特徴でもあるから。
個人的にコロナの一番の犠牲者は、瞬く間に過ぎ去る幼少期を今まさに生きる子どもたちだと思う。
…
最寄駅着がもうすぐ。
何はともあれ今日も自分のできることを粛々とやるのみ。
頑張ろう。
土曜日のこと
今日は晴天。
昨日、一昨日と雨だった。
一昨日、外に出たくてウズウズしていた下の子を連れて雨の中を少し歩いた。
お気に入りのカエルの絵がついた緑のカッパを着て、手には小さな青い傘。
長靴を履かせたかったけど、まだ大きくて。
足元はそのままいつもの靴で。
小雨だから大丈夫だろうと思っていたら少し降り出してきて、もう帰ろうと促すも、雨の中を小躍りしている小さな子には届かない。
水溜りの中をジャポン!ジャポン!!
波をたててジャバジャバジャバ…
何往復も何往復も、飛び跳ねては転んで。
そんなのお構い無しで雨を満喫する緑色の小人さん。
青い傘はかろうじて手に持ってたけどほとんど用をなしてなかった。
絞れるくらい靴もズボンもびしょ濡れで、帰ってからはすべて洗濯。
泥だらけの靴もゴシゴシ洗った。
そんなこんなをしていたら夕方になっていて、お腹を空かせた子どもたちにカレーを差し出し食べさせて、急いでお風呂に入れたらもう夜だった。
そうして気づけば私も眠ってしまっていた。
…
そんななにげないいつもの土曜日のはなし。
昨日、一昨日と雨だった。
一昨日、外に出たくてウズウズしていた下の子を連れて雨の中を少し歩いた。
お気に入りのカエルの絵がついた緑のカッパを着て、手には小さな青い傘。
長靴を履かせたかったけど、まだ大きくて。
足元はそのままいつもの靴で。
小雨だから大丈夫だろうと思っていたら少し降り出してきて、もう帰ろうと促すも、雨の中を小躍りしている小さな子には届かない。
水溜りの中をジャポン!ジャポン!!
波をたててジャバジャバジャバ…
何往復も何往復も、飛び跳ねては転んで。
そんなのお構い無しで雨を満喫する緑色の小人さん。
青い傘はかろうじて手に持ってたけどほとんど用をなしてなかった。
絞れるくらい靴もズボンもびしょ濡れで、帰ってからはすべて洗濯。
泥だらけの靴もゴシゴシ洗った。
そんなこんなをしていたら夕方になっていて、お腹を空かせた子どもたちにカレーを差し出し食べさせて、急いでお風呂に入れたらもう夜だった。
そうして気づけば私も眠ってしまっていた。
…
そんななにげないいつもの土曜日のはなし。
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